【ビジネス寓話シリーズ】「2人の禅僧」ルールを守る愚か者の行動

2020.05.04

 

2人の禅僧がこだわったものは不要

 

 

今日は大人気の
「ビジネス寓話シリーズ」
をお送りいたします。

 

 

「二人の禅僧」というお話です。

 

 

どんな教訓があるのでしょうか?

 

 

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二人の禅僧が川を渡ろうとしていました。

その時、近くで一人の若い女性が困った様子で川を見ていました。

 

 

「川の流れが早くて渡れないのです」
と女性が言いました。

 

 

そこで年上の禅僧が
「背負ってまいろうか」
と声をかけました。

 

 

女性はうなずき、禅僧は背負って無事に川を渡りました。

そして女性はお礼を言って去っていきました。

 

 

女性が見えなくなると、年下の禅僧は非難しはじめました。

 

 

「恥ずかしくないのですか?」

「私たちは女性の体に触れることを許されていないのですよ!」
と強く言います。

 

 

やがて二人は寺にたどり着きました。

 

 

若い禅僧は年上の禅僧に
「あなたは禁じられた下品な行為をしました。寺に報告します」
といいました。

 

 

年上の禅僧はわけがわからないという様子で
「私が何をしたのだ」
と尋ねます。

 

 

若い禅僧は
「美しい女性を背負って川を渡ったではないですか」
といいます。

 

 

年上の禅僧はいいました。

 

「確かに背負った。だが私は女性を川岸において来たぞ。」

「お前のほうこそ、まだ女性を背負っているようだな」

 

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この話で若い禅僧は規則だからと
「困っている人を助けない」
と言っています。

 

 

こういうことはよく見かけることかもしれません。

 

 

方法にこだわって
「目的を見失う」
ということはあります。

 

 

大切なのは
「何のためにそのルールを導入しているのか?」
を理解することです。

 

 

先日、ある飲食店での出来事です。

 

 

料理のオーダーが通っていなかったらしく
「一人の男性客が怒ってしまった」
という光景を見かけました。

 

 

「もういらない」
と言ってお客さんが怒ってレジで会計をしていた時です。

 

 

そこで店員は何と言ったでしょうか?

 

 

なんと
「ポイントカードはお作りしますか?」
とマニュアル通りに声をかけていました。

 

 

これはルールを守るというレベルではなく
「機転が利かなすぎる」
といった例ですね。

 

 

残念ながら
「店長」
のバッジをつけていました・・・。

 

 

■なぜこんなことが起きてしまうのでしょうか?

 

 

その理由は
「やるべきこと」
だけを定義しているからです。

 

 

そして
「言われたことだけをやる」
人も多く存在します。

 

 

ひとは自分で考えるより
「言われたことを守るほうが楽」
だからです。

 

 

このレベルの人は一定数存在します。

 

 

「言われたことをやっているのに何がいけないのか?」
と本気で思っているでしょう。

 

 

多くのマネージャーは
「そのレベル人間を非難」
して終わってしまいます。

 

 

ただ組織運営で問題なのはその人のレベルではありません。

 

 

問題なのは
「マネージメントの在り方」
です。

 

 

寓話の年配の禅僧も
「まだ女性を背負っている」
という結果しか指摘していません。

 

 

このお話からは
「この先を考えること」
が教訓だと思います。

 

 

これからのマネージメントの必須条件があります。

それは以下の3つです。

 

 

 

①「行動」に焦点を当てたマネージメント

②やってはいけないことの定義

③失敗に向き合う環境づくり

 

 

これまでの
「〇〇をやりなさい」
と言いっぱなしのマネージメントでは機能しません。

 

 

若い禅僧をそのまま放置するだけです。

 

 

これから大きな変化が始まります。

 

 

「行動を想像するマネージメント」
を本気で取り組まなければ生産性が一気に落ち競争に負けるでしょう。

 

 

対策ができるかどうか?

経営者とマネージャーのチカラが問われます。

 

 

ビジネス寓話シリーズ
「二人の禅僧」
をお届けいたしました。

著者

行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
齋藤英人

自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

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