なぜ計画を立てるときに「上手くいく」と信じ込んでしまう理由

2020.01.10

 

計画の錯覚のメカニズム

 

 

<index>

①Jリーグの優勝チームを当てる予想

②起業家が楽天的になる理由

③新しい計画を立てるときに必要なこと

 

 

■あなたは楽観主義者ですか?

 

いきなりですがご質問です。

あなたは楽観主義者ですか?

 

この質問には
「イエス/ノー」
どちらの答えもあると思います。

 

1人の人でも状況によって楽観的にも悲観的にもなるかもしれません。

 

楽観主義というのは
「今から未来を見て良い未来を想像する」
と言い換えられます。

 

 

ただし計画を立てるとき
「楽観的に考える」
ことが多いというデータがあります。

 

これは脳のメカニズムによるものです。

ではどんなメカニズムなのか見ていきましょう。

 

 

■Jリーグの優勝チームを当てる予想

 

ある実験があります。

 

「NBAのプレーオフでどこが優勝するか?」
を大学生に考えてもらう実験です。

 

今日はその結果を
「Jリーグの優勝チーム」
になぞらえて考えてみましょう。

 

昨年優勝の
「横浜Fマリノスが優勝する可能性は?」
と聞きます。

 

このとき人の頭の中は
「横浜FMの優勝」
に関心事項が集まります。

 

それ以外の事象は
「残り17チームのいずれかの優勝」
ということになり注意が分散します。

 

1チームだけ考える

17チーム考える

 

このときに
「思考の集中度」
が異なることがわかります。

 

1チームについて考えたほうが、イメージがわきやすいということです。

言い換えると対象が多いとイメージがわきにくいということです。

 

昨シーズン優勝の横浜Fマリノスの優勝の可能性を考えると
「記憶や創造力で優勝のシナリオを想像する」
ことになります。

 

自分の頭の中でイメージできるものを
「脳は強く信頼する」
というメカニズムがあります。

 

これは
「確証性バイアス」
と呼ばれるものです。

 

確証モードで考えられたシナリオは
「確固たる予想」
として組み上げられていきます。

 

 

ところが同じ人が
「昨年2位のFC東京の優勝の可能性」
について質問されたとします。

 

そうすると先ほどと全く同じことが起きます。

 

こうして行くと
「どこも優勝の可能性がむやみに高くなる」
ということが起きます。

 

上位チームではなく下位チームだった
「清水エスパルスの優勝の可能性は?」
という質問でも同様のことが起きるでしょう。

 

 

全チームの優勝確率を算出し合計すれば
「100%」
になるはずです。

 

しかしこの質問によって予想をすると実際の実験では
「240%」
になってしまいました。

 

 

■起業家が楽天的になる理由

 

「確証性バイアス」
という脳のメカニズムをご理解いただけたでしょうか?

 

「特定チームの優勝」
と考えたときには、そのチームの優勝シナリオだけを考えます。

 

これは
「新規事業の計画」
と同様です。

 

新規事業で目指すのは
「成功」
です。

 

当然、計画段階では
「上手くいくシナリオ」
を考えていきます。

 

プロジェクトの成功を考えた瞬間に
「特定された事象」
となります。

これは
「特定チームが優勝すると考えるメカニズム」
と一緒です。

成功するという形は特定できます。

 

しかし失敗のケースは無限にあります。

 

このため
「注意の対象が分散される」
ということが起きます。

 

つまり
「失敗のシナリオは立てにくい」
ということになります。

 

 

その結果
「新しく事業を始める起業家は楽天的」
になっていくということです。

 

自身の計画を
「過大評価」
することになります。

 

そしてその判断に
「過大に重みづけ」
をすることになります。

 

 

■新しい計画を立てるときに必要なこと

 

新しく計画を立てるときは
「誰もが楽天的になる」
というメカニズムが存在するということです。

 

もし、そのまま進んでしまえば
「無限にある失敗の可能性」
に計画が阻まれてしまうでしょう。

 

またある程度進んでしまえば
「サンクコスト(沈む)」
により後戻りできくなってしまうでしょう

 

それを回避するにはどうしたらよいでしょうか?

 

 

その方法は
「計画の生前葬」
というやり方があります。

 

「この計画が失敗するとしたらどういう可能性があるか?」
と質問をすることです。

 

この質問により
「特定事項が失敗」
に移行します。

 

こうすることで
「失敗のシナリオを事前に想定する」
ことができます。

 

失敗の可能性がわかっていたら、あなたならどうしますか?

回避できるように次善策を取るはずです。

 

 

自分自身への
「質問の仕方」
を変えるだけで思考は大きく変化します。

 

これはビジネスだけでなくすべての計画に当てはまります。

 

ダイエット

運動

健康

これらに関する計画にも当てはめることができます。

 

脳のメカニズムを先回りする質問を、自分に与えてみてはいかがでしょうか?

 

 

■行動創造理論は脳のメカニズムを先回りする

 

私の提唱する「行動創造理論」は
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著者

行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
齋藤英人

自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

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