「人は見られるていると行動する?」あのステッカーの効果は

2020.01.17

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

 

人に行動をさせるには見張りが有効!?

 

 

今日は
「人は見られるていると行動する」
というテーマに触れてみたいと思います。

 

<index>

①見られていると感じると人の行動は変わる

②無意識のうちに行動は創られているということ

③このメカニズムで営業をしてしまうと・・・

 

 

■見られていると感じると人の行動は変わる

 

「誰かが見てるぞ」
というシールをご存知ですか?

 

「歌舞伎の目のステッカー」
で防犯用に東京都が始めたものです。

 

東京近郊の方はかなりの頻度で見たことがあると思います。

 

これは
「見ていますよ」
ということで犯罪を抑止する目的で貼られています。

 

では本当に
「見られてる気がする」
「誰かの視線を感じる」
というのは犯罪抑止に効果があるのでしょうか?

 

 

ステッカーの効果ですが結論から言うと
「効果がある」
ことがあらゆる実験で明らかになっています。

 

それを証明した1つの実験があります。

 

この実験は
「イギリスの大学のオフィス」
で行われた実験です。

 

このオフィスのキッチンには
「紅茶とミルク」
が用意されています。

 

スタッフはセルフサービスで飲んで
「代金は近くの箱に入れる」
という習慣になっています。

 

そのお金でまたミルクと紅茶を補充する仕組みです。

 

箱の横には
「値段表」
が貼ってあります。

 

ある日、突然予告もなく
「値段表の上にあるもの」
が貼り出されました。

 

それは
「1枚の横長の写真」
です。

 

写真だけで注意書きは一切ありません。

 

 

1週間単位で貼り替えられ
「10週間」
にわたって続きました。

 

最初の週は
「目の写真」
が貼られました。

 

次の週は
「花の写真」
が貼られました。

 

そしてその後
「交互に目の写真と花の写真」
が1週間単位で貼り替えられました。

 

誰もこの写真を話題にしていなかったのですが
「支払われるお金」
には顕著な違いが認められました。

 

「目の週」
「花の週」
で投入される金額が異なったのです。

 

どちらが多かったかは想像がつくと思います。

 

なんと目の週は花の週に比べて
「3倍」
の投入額に達しました。

 

明らかに
「見られていることが象徴的に示された」
だけで行動に変化が生まれたということです。

 

 

最近の実験では
「鏡」
でも同じ効果があることが分かっています。

 

自身の行動を創りたい

部下の行動を創りたい

とお考えの方は鏡を机に置くことをお勧めしまs。

 

 

■無意識に行動が創られているということ

 

これらの実験により
「歌舞伎の目のステッカー」
の防犯効果があるということが証明されました。

 

「誰かに見られている」
ということで確実に行動が変化したということです。

 

しかし大学の実験で
「目の写真だからちゃんと入れよう」
と意識をして入れたスタッフは誰もいないでしょう。

 

これは
「無意識」
に行動を選択したということです。

 

脳が無意識に意思決定をする
「自動システム」
による行動です。

 

ここで重要な気づきは
「人は無意識のうちにかなりの数の行動を選択している」
ということです。

 

この行動のメカニズムは
「目の前の情報」
「事前に持っている情報」
を組み合わせて瞬時に行動を選択するというものです。

 

 

この選択の大半自動システムにより
「意識的に気付かないうちに自動的に行われる」
ことがほとんどです。

 

自動的に選択されたとしても
「大体は正しい直感」
と言えます。

 

しかし人が犯す
「おかしな行動の多く」
はこの自動選択のエラーになります。

 

特に思考を伴う選択の場合は顕著です。

つまりビジネスでは誤った行動につながりやすいということです。

 

 

■このメカニズムでを営業をしてしまうと・・・

 

特にその中でも
「営業行動」
を見ていると顕著に現れます。

 

営業する側

お客さん側

 

両者ともに
「自動選択による行動を取り続けている」
と言っても良いでしょう。

 

営業ではこのことが直接
「成約率」
に大きく影響を及ぼしています。

 

これは少し考えればわかることです。

 

「直感的に提案している営業」
「直感的に判断しているお客様」

 

さて、この2人の交渉は上手くいくと思いますか??

 

客観的に見れば
「上手くいかないであろう」
ということは容易に見て取れます。

 

しかし世の中の多くの商談がこのように行われています。

 

 

営業が
「考えてからして行動を取り続ける」
ことができれば問題がありません。

 

しかし脳のメカニズム上
「困難である」
ということが分かっています。

 

営業が安定して成績をあげるには
「最適な行動」
を創り出すための訓練が必要です

 

ただこれは「理論を学ぶ」だけでは意味がありません。

「トレーニング」の形で身につけていくものです。

 

 

経営者

営業責任者

人材育成責任者

 

この方々はどのような研修プログラムを導入していますか?

 

もしこれまでと同じ営業の労力で
「3倍の数の案件」
を手に入れられたらどうでしょうか?

 

 

■行動創造理論は脳のメカニズムを先回りする

 

私の提唱する「行動創造理論」は
脳のメカニズムに基づいた行動を体系化したものです。

 

  • 脳科学

  • 心理学

  • 行動科学

 

これらの数多くの研究や知見を「ビジネスにおける行動」
に体系的に落とし込んだものです。

それを身につけ飛躍的に売上を伸ばすプログラムをご提供しています。

 

  • 営業研修

  • マネージメント研修

  • 能力開発トレーニング

 

「売上に繋がる研修を実施したい」
「確実にスキルが上がる研修はないか」
と一度でも思ったことのある方は、ぜひ触れてもらいたいプログラムですね。

 

ビジネスで成果を出すというのは
「人の行動を継続的に変化させる仕組み」
を本能の行動に合わせ考えてあげればよいだけです。

 

このようなプログラムにご興味をお持ちの方は、ご連絡をいただければと存じます。

ビジネスの課題をすべて解決できるようになるでしょう。

 

 

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今日は「人は見られていると行動する」というテーマに触れてみました。

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行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
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