「私、ほめられると伸びるタイプなんです」が隠している2つの大きな間違い

2021.02.17

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

 

結論:ほめると叱るではどっちが良いのか

 

 

今日は
「ほめる」
というテーマに触れてみたいと思います。

 

 

<index>

①「ほめる」と「叱る」どっちが正しいの?

②全くでたらめだった!?「ほめる」の実験

③決して「ほめる」から能力が伸びるわけではない

 

 

■「ほめる」と「叱る」どっちが正しいの?

 

 

経営者、マネージャーの皆さんにご質問です。

 

 

社員や部下を
「ほめる」
ことが多いですか?

 

 

それとも
「叱る」
ことが多いですか?

 

 

「ほめる」と「しかる」
というのは教育で必ずテーマに上がることですね。

 

 

マネージメントにおいて
「ほめる」
ことの重要性というのは聞いたことがあると思います。

 

 

結論から申し上げると
「ほめる」
ほうが効果的なマネージメントです。

 

 

その裏付けの1つとして
「心理効果の研究」
があります。

 

 

アメリカの教育心理学者ローゼンタールの実験です。

 

 

■全くでたらめだった!?「ほめる」の実験

 

 

ある小学校で
「ハーバード式学力予測テスト」
というものを実施しました。

 

 

その結果に基づいて2つのグループに分けました。

 

 

A 今後、成績が伸びる生徒

B 成績が良くなることが期待できない生徒

 

 

2つのグループに分けたことを、担任教師に伝えました。

 

 

半年後に実施した学力テストは
「振り分けテストと同じ結果」
になりました。

 

 

Aグループの成績は向上した

Bグループの成績は向上しなかった

 

 

上記の結果です。

 

 

実はハーバード式学力予測テストというのは
「全くのデタラメ」
で意味がないテストです。

 

 

テストの内容だけでなく振り分けた生徒も
「適当に割り振った」
ものです。

 

 

しかし結果は変わりました。

これもたまたまでしょうか?

 

 

担任が期待した生徒は伸びた

担任が期待し無かった生徒は伸びなかった

 

 

この結果は
「たまたま」
ではありません。

 

 

確率から考えてもあり得ません。

 

 

これは
「期待していると、相手はそれに応えてくれる」
という科学です。

 

 

また一方で
「期待をしないと、相手は成果を出さない」
という研究結果も出ています。

 

 

ピグマリオン効果

ゴーレム効果

 

 

上記のように呼ばれるものです。

 

 

■決して「ほめる」から能力が伸びるわけではない

 

 

ほめる⇒期待されている

叱る⇒期待されていない

 

 

受け取る側の心理です。

 

 

しかし
「ほめられると伸びる」
というのは少し違う気もします。

 

 

「ほめられると気分がよくなる」

 

 

そのため
「本来のチカラが発揮される」
ということに過ぎないません。

 

 

ほめたから
「能力が上がるわけではない」
ということです。

 

 

褒めたから伸びるというのは
「勝手な期待にすぎない」
ということかもしれません。

 

 

ほめることで
「本来の力を発揮できる環境」
を創ることは重要です。

 

 

しかしそれ以上に大切なのは
「本来のチカラを伸ばしてあげること」
が経営者やマネージャーに求められることではないでしょうか?

 

 

あるサッカーチームの監督の指導方法です。

 

 

彼は
「選手のミスではなく、できた点に着目してほめる」
というマネージメントを重視しているそうです。

 

 

試合では
「若手が伸び伸びプレ―をしている姿」
が印象的です。

 

 

しかし、そこまで成績は良くありません。

もっといい選手がいれば、チームの成績もよくなるのかもしれません。

 

 

能力と成績がイメージしやすいので
「サッカー」
を例に出してみました。

 

 

マネージメントにおいて考えなければならないのは
「ほめるか」「しかるか」
ではありません。

 

 

「本来の力をどう伸ばすか」

「本来のチカラをどう発揮させるか」

 


人材に関しては
「上記の2点」
に尽きます。

 

 

ビジネスにおける能力とは
「誰かの行動を正しく導く」
ということです。

 

 

営業であれば
「自社の製品を通じて、お客様のビジネスに貢献する能力」
と言えます。

 

 

そのために
「お客様の”買う”という行動を創り出せる」
ことが営業力です。

 

 

その手段の1つが
「ほめる」
ということです。

 

 

「ほめる」
1つでも行動科学で考えるとよいでしょう。

 

 

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今日は「ほめる」というテーマに触れてみました。

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行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
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