「自分の仮説は客観的で正しい」と考えている営業ほど矛盾した提案をする

2023.03.22

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

あなたが冷静に導いた意見だと思っても、人から見たら全く異なっている

 

 

今日は
「客観的な思考ほど矛盾をする」
というテーマに触れてみたいと思います。

 

 

<index>

①自分の意見に自信がもてる時と自信が持てないとき

②自信を持った冷静な意見「悪いのは私のほう?」

③「客観的に考えている」と思っている人ほど矛盾した意見になる

 

 

■自分の意見に自信がもてる時と自信が持てないとき

 

 

あなたは
「自分の意見に自信がある」
ときには根拠があることでしょう。

 

 

客観的に見て
「正しい根拠を持っている」
と確信出来たら、自身の意見には自信が持てるはずです。

 

 

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上記を客観的根拠とした場合
「自信をもって自分の意見を述べる」
ことができるでしょう。

 

 

一方で
「なんとなく、そう思うんだよな~」
というときには自分の意見には自信が持てません。

 

 

また自分の意見は
「人にどう思われるか?」
と意識した時点で簡単に変わるものでもあります。

 

 

1つ主張のぶつかり合いの例を見てみましょう。

 

 

■自信を持った冷静な意見「悪いのは私のほう?」

 

 

SNS上で
「悪いのは私?」
という質問のフォーラムがあります。

 

 

ある時こんな投稿があったようです。

 

 

1年前から付き合っている女性がいて、一緒に暮らしたいと考えています。

しかし問題は彼女が勝っている猫です。

僕はその猫が苦手です。猫を手放してもらいそのあと一緒に暮らそうと考えています。

 

 

本人は
「彼女に猫を手放してもらうのは当然だ」
という主張で、同意を求めるために投稿したのでしょう。

 

 

さてあなたは彼の意見に同意しますか??

 

 

投稿した本人は
「私が悪いの?」
と思っています。

 

 

しかし、投稿に対しての反応の大半は異なります。

 

 

「自分が気に入らないからといって、猫を手放させるのはおかしい」

「飼い主にとってペットは家族同然」

「自分勝手な人だ」

 

 

「悪いのはあなたのほうだ」
という意見で一致しました。

 

 

繰り返しますが本人は
「客観的に考えて導いた意見だ」
と自信を持っていました。

 

 

「とても冷静かつ理性的に説得をしている」
と思っているはずです。

 

 

しかし他者から見れば
「独りよがりの感情的な意見」
に映ります。

 

 

■「客観的に考えている」と思っている人ほど矛盾した意見になる

 

 

客観的に思考をしているというのは
「自分が客観的と感じているだけ」
の場合がほとんどです。

 

 

偏見などない

感情的でもない

不公平でもない

 

 

だから客観的に考えていると錯覚をします。

 

 

錯覚をしてしまう理由は
「動機」
です。

 

 

人の脳は
「自分の動機を正しく支持するための情報」
をもとに推論を組み立てさせます。

 

 

「動機のある推論」
と呼ばれる心理効能です。

 

 

平たく言えば動機が強ければ強いほど
「自らの直感や意見が正しいと信じるようになる」
ということです。

 

 

そして一度信じてしまったら
「疑うことに抵抗を感じる」
こととなります。

 

 

営業でも
「事前準備の重要性」
は言われてきたことでしょう。

 

 

しかし事前準備をやればやるほど
「動機の推論」
の傾向が強くなります。

 

 

営業でいえば
「動機の塊」
といっても間違いではないでしょう。

 

 

契約を結ぶ

次のステップに進む

提案内容を納得してもらう

 

 

正に動機の塊から導かれる推論です。

 

 

仮説を立てない人に比べたら
「100倍ましな行動」
であることは疑う余地はありません。

 

 

しかし、仮説を強く持った状態だと
「商談は失敗に終わる」
ことが多くなります。

 

 

動機の推論から離れるには
「仮説の生前葬」
が必要になります。

 

 

自身の立てた仮説を
「逆の立場から見たときにどう見えるか?」
を検証することです。

 

 

ただし人の脳は
「自分の仮説を支持する情報」
のみを知覚するようになります。

 

 

頭の中だけで仮説の検証をしても意味がありません。

しかし人の脳のメカニズムを先回りすれば違います。

 

 

正しく検証をするために必要な
「シート」
に沿って情報を埋めればよいだけです。

 

 

人の脳は
「空いている部分には適したものを入れる」
という習性も持っています。

 

 

事前準備で正しいシートを用いれば
「独りよがりの動機の推論」
から簡単にな晴れることができます。

 

 

そして
「お客様にとって重要な提案」
に変化するので受注率は飛躍的に高まります。

 

 

私の提唱する
「行動創造理論による営業トレーニング」
を受講した人は納得してくれているでしょう。

 

 

「行動創造理論の事前準備シート」
を作成するだけで、受注率が飛躍的に向上した結果を手にしているわけですから。

 

 

「売上をあげたい」
と考えている方は動機の推論を手放すことをしてみて下さい。

 

 

方法がわからなければ行動創造理論に触れるとよいでしょう。

 

 

■行動創造理論は脳のメカニズムを先回りする

 

私の提唱する行動創造理論は
「科学を基軸とした営業理論」
です。


脳のメカニズムに基づいた行動を体系化したものです。

 

  • 脳科学

  • 心理学

  • 行動経済学

 

上記のノーベル賞を取った研究や知見を「営業行動」に体系的に落とし込んだものです。

科学を基軸とした営業技術を身につけ、売上が飛躍的に伸びるプログラムです。

 

  • 営業研修

  • マネージメント研修

  • 能力開発トレーニング

 

「もっと売上に繋がる営業研修を実施したい」
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と一度でも思ったことのある方は、ぜひ触れてもらいたいプログラムです。

 

 

営業で成果を出すには
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今日は「客観的な思考ほど矛盾をする」というテーマに触れてみました。

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行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
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