笛を吹く狼は売れない営業たちと一緒！？

今日は大人気の
「ビジネス寓話シリーズ」
をお送りいたします。

「子ヤギと笛を吹く狼」

どんな教訓があるのでしょうか？

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仔ヤギが群れから遅れ、狼に追いかけられました。

仔ヤギは振り向いて狼に言います。

「狼さん、あなたの餌食にされることは納得しています。ただ、野たれ死には嫌だから、踊って死ねるように、笛を吹いて下さいな」

すると狼が笛を吹き始めました。

音に合わせて仔ヤギが踊っていると、犬たちが聞きつけて、狼を追い立てました。

狼は振り向いて言います。

「俺も良いざまだ。肉を捌くのが専門なのに、笛吹きの真似などすべきでなかった」

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「子ヤギと笛を吹く狼」はイソップ寓話の1節です。

原文では
「時と所を弁えず事をなす者は、手の内のものさえ得そこなうのだ。」
という教訓が添えられています。

ではビジネスの視点ではどんな教訓があるでしょうか？

■あなたは大丈夫？間違ったことと、間違ったタイミング

まず初めに気づくことは
「得意でないことに手を出すべきではない」
ということです。

一昔前は
「何でもできるタイプ」
が重宝されましたが、今は異なります。

1つのスキルでも
「突き抜けたスキル」
を持つことが重要です。

お話の狼がやるべきことは
「肉を捌くことだけに専念して、笛は他の誰かに吹かせる」
ということです。

中途半端にやることで
「犬に追い立てられる」
という結果になってしまいました。

「あなたは何ができますか？」
と聞かれた時に、答えられるスキルを持っておくことが重要です。

もう1つは原文の教訓にもありますが
「時と場合を誤るとマイナスになることがある」
ということです。

ビジネスでは特に
「コミュニケーションスキル」
が非常に重要であることは言うまでもありません。

良い言葉だったとしても
「伝えるタイミング」
を間違えてしまうと、マイナスの結果になります。

結果を出した部下に対して
「上司がねぎらいの言葉」
をかけたとします。

本来は上司と部下の関係性を高めるためには、良い言葉になります。

しかし
「納期間近の仕事に追われているタイミング」
で声をかければマイナスの効果しかありません。

わかりやすく顕著な例をあげましたが、タイミングが重要ということです。

■伝えるタイミングが重要「１つの営業技術をご紹介」

伝えるタイミングをもう少し深堀して
「営業技術」
に触れておきましょう。

あなたは営業の商談で、何をお客様に伝えていますか？

セールスポイント？

実績や事例？

金額？

上記を伝えているのであれば
「売れない営業の典型」
といって良いでしょう。

トップセールスが必ず伝えていることの1つに
「ネガティブ情報」
があげられます。

商談の際に
「敢えてマイナスの要素を伝える」
ということです。

これは
「両面提示」
と呼ばれる営業技術です。

人の脳は
「手に入れた情報に対してバランスを取ろうとする」
働きがあります。

つまりセールスポイント」だけを伝えると
「お客様の脳はマイナス要素を探し出す」
ということです。

敢えてマイナス要素を出すことで
「マイナスを探す思考のスイッチを切る」
という作業になります。

お客様の課題に対して
「さほど重要ではないマイナス情報を伝える」
ことはセールスの技術として非常に効果的です。

伝えるタイミングも重要です。

汎用的なのは
「マイナス情報⇒プラスの情報」
の順番でしょう。

人の脳は直前の情報を重視する
「親近効果」
というものがあるので、最後にプラスの情報を伝えることはセオリーです。

少し営業の技術にも触れましたが
「時と所を弁えず事をなす者は、手の内のものさえ得そこなうのだ」
という教訓につながります。

ぜひあなたも、正しい選択をしてください。

今日はビジネス寓話シリーズ
「子ヤギと笛を吹く狼」
をお送りいたしました。

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