【ビジネス寓話シリーズ】「キツネとぶどう」本当にキツネの行動はダメなのか?

2021.03.28

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

 

有名な寓話のキツネの行動は正しかった!?

 

 

今日は大人気の
「ビジネス寓話シリーズ」
をお送りいたします。

 

 

「キツネとぶどう」

 

 

どんな教訓があるのでしょうか?

 

 

———————————

 

飢えたキツネがブドウ棚から
「ブドウの房」
が垂れ下がっているのを見つけました。

 

 

早速食べようとしました。

 

 

しかしキツネは手が届きませんでした。

キツネは立ち去りながらこう言いました。

 

 

「あれはまだ熟れていない」

 

———————————

 

このお話は
「有名なイソップ寓話」
です。

 

 

イソップは
「人間の場合でも、力不足でできないのに、時のせいにする人がいる」
という一文を綴っています。

 

 

このキツネは言い方を変えれば
「負け惜しみ」
を言っています。

 

 

できない悔しさを
「そもそもぶどうに価値がない」
と置き換えて心を保つことを選択しました。

 

 

キツネの行動は寓話ができ手から時が経ち
「科学」
で明らかにされています。

 

 

■キツネの行動を科学で分析した結果

 

 

キツネの行動は
「認知的不協和」
と呼ばれるものです。

 

 

認知的不協和とは
「人が自分の中で
矛盾を抱えた状態」
を指します。

 

 

自分の中の矛盾を解消するために
「自身の態度や行動を変更してしまう」
という行動科学です。

 

 

・自分が正しいと思いこみたい

・根本がまちがっているのに正しいと思える情報だけを集める

・そんなの分かっていたと言う

 

 

認知的不協和は
「自己正当化の心理現象」
と言えるでしょう。

 

 

これは人の脳が持つ
「無意識の反応」
です。

 

 

行動科学の観点から見れば寓話の
「キツネの反応も当たり前」
です。

 

 

では寓話を正当化の話ではなく
「ポジティブな話」
としてとらえたらどうなるでしょうか>

 

 

そもそも
「ブドウを食べよう」
とチャレンジをしたからこそ結果が出たということです。

 

 

そもそも手を伸ばしさえしなければ
「負け惜しみ」
すら出てこないでしょう。

 

 

そして失敗した後も
「何かのせい」
にはしていません。

 

 

自分自身の中で
「しっかりと消化」
をしています。

 

 

棒がないから取れなかったんだ

あんなところに栽培するからいけないんだ

下に置いておいてくれれば食べれたのに

 

 

他のせいにするよりかは
「キツネの判断は立派」
だと思います。

 

 

周りにもいませんか?

 

 

やらない理由を並べる人

言い訳をして、ほかのせいにする人

 

 

もしかしたらこの人自身は
「情報を分析した結果」
と思っているかもしれません。

 

 

人は無意識のうちに
「自分を正当化」
してしまう生き物です。

 

 

チャレンジしない誰かよりも

言い訳をする誰かさんよりも

 

 

キツネは前向きだと思います。

 

 

手に入れられるように
「毎日ジャンプ」
を続けたら、いつかそのぶどうにも手が届くことでしょう。

 

 

今日はビジネス寓話シリーズ「キツネとぶどう」をお送りしました。

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著者

行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
齋藤英人

自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

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