今日は
「ショッピングの科学」
をお送りいたします。
第19回のテーマは
「女性の役割」
をお送りいたします。
①とあるスーパーで見るよくある風景
②どうして女性は買い物に自信たっぷりなのか?
③買い物は女性の役割であり貴重な機会
■とあるスーパーで見るよくある風景
これからご紹介するのは
「イタリアのスーパーの調査」
の時に見られた買い物風景です。
中年の女性が肉売り場にやってきて
「ひき肉のパック」
を手に取って1つ1つ調べ始めます。
そこに1人の男性がやってきて
「後ろで手を組んで」
待っています。
中々空かないので、男性は手を伸ばし
「1つパックを手に取って」
かごに入れました。
彼女はまだ肉を調べています。
そこに1組の
「家族連れ」
がやってきました。
妻がベビーカーを押して、夫がカートを押しています。
夫がパックを1つ取り上げ
「ざっと眺めて」
カートに入れます。
それを
「妻がチェックをして」
首を振ります。
そのパックを戻し
「新しいパック」
をカートに入れます。
妻がチェックをして首を振る。
またパックを取り首を振る。
これを繰り返した後
「業を煮やした妻が自分でパックを取り」
カートに入れ立ち去っていきました。
そのころ最初の女性は
「最後のパック」
を調べていました。
そして
「最初の肉をカートに入れ」
その場を立ち去りました。
■どうして女性は買い物に自信たっぷりなのか?
どちらの女性も
「自信をもって肉を選ぶ」
という行動を取りました。
ではなぜこんなに自信があるのでしょうか?
それには
「2つの説」
があります。
1つは
「生物学特性」
です。
古来、女性は
「マンモスを狩るのではなく、木の実の採集」
が多くの役割でした。
その生物学的役割から
「選ぶことに長けた女性の買い物上手は当然」
という強い意見があります。
もう1つが
「環境論」
です。
長い間女性は
「何百年も強大な家父長制」
によって閉じ込められてきました。
一般消費者として以外は
「商業から締め出される」
という扱いを受けてきました。
どちらにせよ、1つ言えることは
「買い物は主婦を外に出す機会」
であることは間違いないようです。
■買い物は女性の役割であり貴重な機会
主婦の古い役割分担では
「モノを調達してくる」
というものです。
彼女たちは
「手際よく系統立てて」
行ってきました。
そしてそれは
「市場の中心地」
を担うことにもなります。
たとえ個人としては
「ビジネスの世界に影響力」
を持たなかったとしても
女性全体としては
「市場を大きく左右していた」
ということです。
買い物は
「女性が外出し、家族のしがらみを離れる」
良い口実でもありました。
・店員や店の主人
・買い物仲間
他の大人との付き合いを与えてくれる
「貴重な機会」
であったと言えます。
そうです。
女性の生活が変わるまでは・・・
今日は
「女性の役割」
というテーマに触れてみました。