本日の記事の見出し
もしかしたらあなたにも予知能力が備わっているかもしれません
今日は
「予知能力」
というテーマに触れてみたいと思います。
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①予言できるタコのことを覚えていますか?
②本当にタコに予知能力が備わっていたのか!?
③間違っている鉄則「結果から判断をすること」
■予言できるタコのことを覚えていますか?
2022年はワールドカップイヤーです。
初めて中東で開催されるワールドカップで、暑さを考慮して11月の開催です。
3つ前の大会で話題になった
「タコ」
のことは覚えているでしょうか?
名前はパウルです。
ドイツの水族館にいるタコです。
試合前にドイツ代表の勝敗を予想させて話題になったのは覚えているでしょうか?
パウルは
「ドイツ代表の7試合の結果を全部的中させた」
ことで世界的に話題になりました。
ドイツ国民を喜ばせるために
「ドイツの勝利」
だけに餌を用意したわけで貼りません。
ドイツの敗戦も予想しました。
また、ドイツが出ていない決勝戦の勝敗も的中させました。
サッカーのコメンテーターやブックメーカーの予想もパウルにはかないませんでした。
「予言できるタコ」
として大きな話題となりました。
■本当にタコに予知能力が備わっていたのか!?
さて、タコに予知能力が備わっているというのは本当でしょうか?
結論から言えば「NO」です。
タコに予知能力があるというのは発見されていません。
パウルは
「8試合連続で的中」
という結果を残しました。
確率にして0.4%という奇跡的な数字です。
パウルのすごかったところは、確率を乗り越えたという点です。
サッカーの情報や国旗をみて判断しただけではありません。
2つの餌箱でたまたま行った方が勝ったというだけです。
サッカーワールドカップは世界的イベントです。
パウルに限らず、多くの地域で動物の予想が行われていることでしょう。
しかしそれは話題に上がりません。
確率に負けたからです。
もしかしたら
「8試合連続で負けるチームを的中させた」
という例もあるかもしれません。
しかし私たちはその存在を知りません。
確率的にはパウルと同等のことをやったにもかかわらず…
「タコに予知能力がある」
としてしまうのは意思決定のバイアスが働いたからです。
「生存者バイアス」の単純なケースです。
数多くの失敗に目を向けず
「成功したストーリーだけを着目してしまう」
という意思決定の偏りです。
パウルの予言は
「運によるもの」
であることは少し考えればわかります。
私たちのビジネスにおいても
「成功したモデルは運に恵まれた」
というケースは多いはずです。
同時に多くの失敗も存在しているでしょう。
ビジネスの成功確率を上げるならば
「失敗に着目して同じ方法を避ける」
ことが重要になります。
社内の会議でも
「上手くいった例だけが取り上げられる」
ことは無いでしょうか?
組織が共有すべきは
「失敗例から学ぶ」
ことが重要です。
無駄な行動や失敗する行動を取り除くことがマネジメントの役割の1つです。
■間違っている鉄則「結果から判断をすること」
そもそも
「結果から判断してはいけない」
というのは昔から言われています。
確率論の創始者である
「ヤコブ・ベルヌーイ」
が1681年に残した言葉です。
しかし私たちは
「結果から判断する」
ことを行っています。
ビジネスの鉄則であると信じているからです。
そしてこれからも続けることでしょう。
結果から判断することは
「後知恵バイアス」
という意思決定のメカニズムに引っ張られることを指します。
後知恵バイアスとは
「目の前の結果を、さも知っていたかのように錯覚する」
というものです。
結果を見て都合が良い解釈をするということです。
前項の最後の一文を読み返してみましょう。
「マネジメントの役割は無駄な行動を取り除くこと」
結果を見て善し悪しを判断するのでは
「成功率を高める」
事にはつながりません。
運に左右された結果を、都合よく解釈するだけです。
そして明日の結果も運に任せることになるだけです。
「タコに予知能力がある」
と間違った判断をするのと同じかもしれません。
意思決定のメカニズムをビジネスに最大限活用することが重要です。
■行動創造理論は脳のメカニズムを先回りする
私の提唱する行動創造理論は
「科学を基軸とした営業理論」
です。
脳のメカニズムに基づいた行動を体系化したものです。
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脳科学
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心理学
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営業研修
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今日は「ご褒美の効果」というテーマに触れてみました。