今日は
「シナジー効果」
というテーマに触れてみたいと思います。
あなたは
「シナジー」
という言葉を聞いて
ポジティブな印象
ネガティブな印象
どちらを持ちましたか?
恐らくは
「ポジティブな印象」
を持ったと思います。
シナジーは
相乗効果
提携
というように捉えられています。
言い換えれば
「事業効率を高めるために有効な経済活動」
としても良いかもしれません。
シナジーの種類として
「4種類」
あります。
1販売シナジー
顧客やチャネルを共同で行う
新規客数向上を実現
このシナジーパターンは簡単に比較的容易にすすめられますね。
2生産シナジー
生産設備や生産要員を共有する
生産コストの抑制
3投資シナジー
研究開発の投資を共有
新技術や新サービスの開発
オープンイノベーションの取り組みが増えています
4経営管理シナジー
マネジメントや経営ノウハウの共有
M&Aの成功はここにかかっているかもしれません。
このように
「シナジー効果」
と呼ばれるように効率的な仕組みとしてとらえられています。
ですから
「シナジー」
と聞くとポジティブなイメージを持つことが多いでしょう。
ただこれには
「落とし穴」
があります。
なぜポジティブにとらえられているかというと
「成功事例しか耳に入ってこない」
からです。
これはシナジーに限らず
「あらゆるもの」
がそうです。
そもそも失敗したことはわざわざ記事にはなりません。
あっても不祥事レベルの時だけではないでしょうか?
「シナジーの幻想」
と言われるものがあります。
シナジーはそれほど投資が必要ではなく効果を生みだす
「魔法の杖」
と思得るかもしれません。
しかしビジネスはそんなに簡単なものではありません。
シナジーの落とし穴として
「シナジーコスト」
というものが4つあります。
1調整コスト
他事業との様々なすり合わせ作業の手間
業務レベルではなく、事業レベルのすり合わせは大変
2妥協コスト
部品の共有化のために製品特長を犠牲にする
共同配送のために、配送の頻度に制約を受ける
3非柔軟性コスト
シナジーのスキーム通りに進める必要がある
これにより柔軟性や対応スピードが失われる
4無責任のインセンティブ
上手くいかない場合の一番の理由かもしれません。
責任の所在が明らかでないため、できるだけ楽をしようとする。
いかがでしょうか?
ざっとあげただけでも
「コスト」
がこれだけ発生します。
シナジーも手段の一つです。
最終目的は何か?
ということを明確にすることが大切です。
これがはっきりしていれば
「無責任のインセンティブ」
が誰もつかむことはないでしょう。
この部分はビジネスの
「全ての共通点」
ですね。
今日は
「シナジー効果」
というテーマに触れてみました。
レゾンデートル株式会社 ~行動創造理論~
齋藤