今日は
「効果的なプレゼンテーションテクニック」
のお話をします。
プレゼンテーションの目的は
「自分が伝えたいことを伝えること」
でしょうか?
伝えるのは1つの手段であって、目的ではありませんね。
プレゼンテーションの目的は
「相手に行動を起こさせること」
です。
行動を起こさせるには
「聞いた話が記憶に残る」
ということが必要です。
記憶に残す手法をご紹介いたします。
その手法を証明するミラノ大学のP・ケルニー博士の実験があります。
「ガン検診」
に関して2つのパンフレットの反応を比較した実験です。
Aのパンフレット
「40歳を超えたらガン検診を受けましょう。検診を受けないとガンだけでなく、重大な病気の発生を見逃すことになり、大変な事態を招きます」
Bのパンフレット
「40歳を超えたらガン検診を受けましょう。検診を受ければガンだけでなく、重大な病気の発生を見つけることができ、安心できます」
どちらの反応が良かったでしょうか?
Aのパンフレットを見た人のほうが
「検診を受ける」
という反応を示しました。
「リスクを前面に押し出した表現」
のほうが、行動につながったという実験です。
同じ事柄でも
「メリットとリスク」
の両面で表現できるということを覚えておいてください。
ただリスクだけを前面に押し出せばよいというわけではないです。
こんな言い方もできます。
「4割の人が反対」
言い換えれば
「6割の人が賛成」
と言えます。
相手の状況や提案する内容によって
「表現を変える」
ということがプレゼンテーションで有効なテクニックです。
提案内容を見直す際に、2つ以上の紹介フレームを用意できるといいですね。
レゾンデートル株式会社 ~行動創造理論~
齋藤