管理職のあなたへ「最近の若手社員はやる気が見えない?」理由を行動科学で解明しました

2021.03.24

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

最近の若い人はなぜやる気が見えないのか?

 

 

今日は
「無気力の科学」
というテーマに触れてみたいと思います。

 

 

管理職の方には、ぜひ最後までご覧いただきたい内容です。

 

 

<index>

①管理職の方へ「最近の若い人はやる気が見えない」と思ったことありませんか?

②なぜ部下が無力感に陥るのか?2つのパターンで検証してみました

③若い世代は生まれながらに「無力感」になりやすかった

 

 

■管理職の方へ「最近の若い人はやる気が見えない」と思ったことありませんか?

 

 

まず初めに
「管理職の方」
に1つご質問です。

 

 

あなたはこんなことを思ったことありませんか?

 

 

「最近の若手社員はやる気が見えない」

「何をしたいのかわからない」

「どんなにはっぱをかけても動かない」

 

 

私がコンサルティングをさせていただく企業の管理職から
「頻繁に聞く言葉」
です。

 

 

特定の企業ではなく
「様々な企業」
から聞くので、多くの管理職の方に当てはまることだと思います。

 

 

やる気が見えないのはいわゆる
「無力感」
です。

 

 

学術的には
「無力感」
には2つの見方があります。

 

 

2つのパターンを知っておくだけでも
「部下への対処」
を大きく変えることができるでしょう。

 

 

私も企業の管理職の方に
「フィードバック」
をさせていただいている内容です。

 

 

■なぜ部下が無力感に陥るのか?2つのパターンで検証してみました

 

 

パターン1

本来取り組むべき仕事、課題に全くやる気が起きない

 

 

管理職が観測している多くの状態は
「パターン1」
にあてはまります。

 

 

本人にやる気が出ない理由は
「課題に興味がわかない」
「やる理由がわからない」
が典型例です。

 

 

 

パターン1の対処方法は
「一定量以上の報酬」
などが付与されれば嫌々それに従い行動します。

 

 

 

パターン2

自主的な意欲が全く感じられない

 

 

特定の課題に限らず
「特にやりたいことがない」
という状態です。

 

 

報酬などの外的要因を与えても反応がありません。

 

 

 

まさに
「無動機づけの状態」
です。

 

 

心理学ではこの状態を
「無力感」
と呼びます。

 

 

更にこれまでの習慣によって生まれた無力感を
「学習性無力感」
と名付けられています。

 

 

先日の記事で

「苦労は買ってでもしろ」は本当?意味がなければしない方が良い?

があります。

 

 

上記の記事でも
「学習性無力感」
に触れました。

 

 

記事内ではラットの研究を例にしました。

 

 

実はこの研究は
「人間」
を対象にも行われました。

 

 

ラットのように電流を流すのではなく
「不快な音を聞かせ続ける」
実験を行いました。

 

 

そうすると
「人も無気力になる」
ということが確認されました。

 

 

また頭を使うクイズや問題で
「どうしても解答が得られない」
時も同様です。

 

こんなときも
「やる気を失い、新しい学習が進まない」
状態になることが明らかになっています。

 

 

「何をやってもどうあがいても無意味な世界」

 

 

これでは全てをあきらめて当然かもしれません。

 

 

しかし現実的に
「すべてを諦めてしまう世界は存在しない」
と言えるでしょう。

 

 

この研究結果を
「実社会にそのまま応用する」
というのは無理があると思われます。

 

 

ただし、実は学習的無力感を大きくしてしまう
「大きな原因が現実社会」
にはあったのです。

 

 

大きな原因が先ほども上げた
「報酬」
です。

 

 

報酬が大きな要因だったのです。

 

 

 

自分が欲するものが何でも手に入る

欲しくもない報酬まで与え続けられる

 

 

上記の状態が続けられると
「罰と同じ時のように無気力になる」
という研究報告が続きました。

 

 

■若い世代は生まれながらに「無力感」になりやすかった

 

 

若い世代は
「生まれてから欲しいものはすべてそろっている」
環境で育ってきました。

 

 

言い換えれば
「無気力になりやすい環境」
で育ってきたと言えます。

 

 

管理職の人たちが
「若い者はやる気がない」
と思うのも仕方がないのかもしれません。

 

 

では
「無気力状態」
になってしまったらどうしたらよいのでしょうか?

 

 

多くの管理職の人は、こんな言葉をかけているのではないでしょうか?

 

 

「このまま何もしなかったらどうなるかわかるか?」

「周りを見てみろ。みんなちゃんとやっているだろ」

 

 

いわゆる
「おどし」
です。

 

 

さて、声をかけた部下は変わりましたか?

 

 

恐らく
「最低限言われたことをやって、あとは元に戻る」
ということを繰り返します。

 

 

もっと言えば
「言われたことしかやらない」
となるでしょう。

 

 

この繰り返しで
「本人の逃避意欲」
がさらにかき立てられることになります。

 

 

では、どうしたらよいのでしょうか?

 

 

それは地道な対応しかなさそうです。

 

 

上司と部下の
「コミュニケーションに労を惜しまない」
事しかないようです。

 

 

目標と成果を分かりやすくする

はっきりとしたフィードバックを行う

途中経過を気にかける

 

 

管理職の人が外からポジティブな情報を与えて
「徐々に有能感と自律性を高める」
しかありません。

 

 

「意欲や態度に対する指導はしない」

「わかりやすい解説に徹する」

「上手くいったときは共に喜ぶ」

 

 

こんなコミュニーションが重要です。

 

 

コミュニケーションを続けることで
「無気力からの脱却」
は様々な教育の場面で確認がされています。

 

 

無気力状態から脱却するのは
「時間も労力」
もかかるという覚悟が必要です。

 

 

しかし
「決して不可能ではない」
ことをこれまでの実例や理論モデルが教えてくれています。

 

 

ぜひ管理職の方にはチャレンジをしていただきたいですね

 

 

「続けるためのコツ」
があります。

 

 

続けるコツは
「決して頑張らない」
ということです。

 

 

頑張ろうと張り切ると
「最初だけですぐに続かなかくなる」
状態になります。

 

 

続けられるための
「環境を整える」
ことに労力を使ってください。

 

 

私の提唱する
「行動創造理論」
をマネージメントに応用して、劇的に変化した組織はいくつもあります。

 

 

1つでも多くの管理職の方に、この情報が届くことを願っています。

 

 

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私の提唱する「行動創造理論」は
脳のメカニズムに基づいた行動を体系化したものです。

 

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今日は「無気力の科学」というテーマに触れてみました。

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