【ビジネス寓話シリーズ】「お夏石」営業組織が生き残るための教えが詰まったお話

2022.09.18

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

強欲ババアが教えてくれる2つの教訓とは??

 

 

今日は大人気の
「ビジネス寓話シリーズ」
をお送りいたします。

 

 

「お夏石」

 

 

どんな教訓があるのでしょうか?

 

 

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昔、小田原の近くの寄(やどろぎ)というところにお夏という欲深な婆さんが住んでいました。

自分の物なら舌を出すのも嫌いなほどで、人の物は平気で横取りしてしまう強欲ババアでした。

 

 

このあたりの土地は痩せていてどの畑の里芋も育ちが悪いのでしたが、どういうわけかお夏婆さんの里芋だけは丸々と太っていました。

村人たちが、お夏婆さんに里芋を分けてくれるようお願いしても、絶対に分けてくれませんでした。

 

 

ある日、この村にみすぼらしい旅の坊さんがやってきました。

 

 

ちょうど里芋を洗っていたお夏婆さんに
「もう五日も何も食べてないのでこの芋を分けてもらえませんか?」
とお願いをします。

 

 

すると、婆さんは「これは石芋だから食えんのじゃ」と嘘をつきました。

 

 

家に帰った婆さんは、洗ってきたばかりの里芋を鍋で煮て、そろそろ食べようと蓋をあけてみると、なんと里芋は全部石になっていました。

あわてて畑へ行ってみると、なんと婆さんの自慢の里芋はみんな石になっていました。

 

 

それからというもの、お夏婆さんの畑では何度芋を植えてもみんな石になったそうです。

村人たちは、この石芋の事を「お夏石」と呼んで、欲をかかないための戒めにしたそうです。

 

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日本の昔話でグリム童話にも似たお話があります。

 

 

「欲をかくと失敗する」
という教えが込められたお話です。

 

 

ではビジネスではどんな校訓があるのでしょうか?

 

 

■行動と結果のメカニズムの教え「〇〇が行動を創る」

 

 

1つ目は
「行動と結果のメカニズム」
についての教訓です。

 

 

このお話の婆さんは
「里芋は石芋だ」
と言いました。

 

 

すると里芋が石になってしまうというものです。

この部分が人の行動を表しています。

 

 

人の行動は
「2つの情報を組み合わせ、想像し行動が創られる」
というメカニズムです。

 

 

言い換えれば
「想像が行動を創る」
ということです。

 

 

今日の寓話では
「里芋が石になる」
という想像をした結果、本当に意思になってしうという話です。

 

 

ポジティブな想像をしている人は
「前向きな行動」
が自然と生まれます。

 

 

しかしネガティブな想像しかできない人は
「消極的な行動しか生まれない」
ということです。

 

 

思考は現実化する

アファメーション(自己暗示)

言霊

 

 

この辺りの原理はすべて一緒で
「脳のメカニズム」
からくることです。

 

 

さすがに物理的に芋が石になるというのはお話の中だけですが
「想像したことしか行動を生まない」
というのは科学的根拠がある部分です。

 

 

楽しいを過ごしたいのであれば
「前向きな想像をし続ければよい」
というのが教訓の1つ目です。

 

 

婆さんのように強欲でマイナスの想像をしていると
「最後は失敗する」
というのも教えの1つ目です。

 

 

■営業組織が生き残るための教訓が詰まったお話でもある

 

 

私は営業組織のコンサルティングを行ってます。

コンサルティングの際に伝えていることがあります。

 

 

「営業組織が生き延びる方法」についてです。

 

 

2030年には
「営業の50%が職を失う」
とお話をしています。

 

 

そんな市場でも生き残る方法についてです。

 

 

営業組織が生き残るために必要なことの1つに
「営業イノベーション」
があります。

 

 

製品のイノベーションではなく
「営業のイノベーション」
です。

 

 

営業のイノベーションは
「取引のイノベーション」
と言い換えることが出来ます。

 

 

正しい情報収集

新たなオファーを創造

営業方法の共有

 

 

上記の3つを正しく行うことで
「129.2%の売上向上」
を実現できるというデータがあります。

 

 

今日の寓話の婆さんは
「自分だけ独り占めする」
とし孤立をしていました。

 

 

営業組織も同様です。

 

 

自分たちだけでのソリューションで考えていては
「お客様の課題を解決する」
というのは難しくなります。

 

 

当然、お客様自身で組み合わせることも困難です。

 

 

営業イノベーションは
「複数のソリューションを組み合わせる」
ことで実現できるようになります。

 

 

例えば、婆さんも
「石になった芋と種芋を組み合わせる」
ことが出来れば、裕福であったかもしれません。

 

 

お話の教訓では
「欲をかかずに分け与える」
とありますが、市場でも一緒ですね。

 

 

自分たちの強みは単独ではなく組み合わせることで、市場に受け入れられることとなります。

 

 

今日はビジネス寓話シリーズ
「お夏石」
をお送りしました。

 

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行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
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