今日は
「製品レベル」
というお話をします。
どんなレベルかというと
「顧客のニーズを満たす製品レベル」
ということです。
マーケティングで
「顧客価値のヒエラルキー」
と呼ばれるものが存在します。
■レストランを例に5つの階級を見てみると・・・
5つ階級があるのですが、わかりやすく
「レストラン」
を例にとりながら、解説をしてみます。
レベルのイメージを持ってもらえればと思います。
では始めます。
■レベル1 中核ベネフィット
これは顧客ニーズを最低限満たすものです。
レストランで言えば
「おなかを満たすもの」
と言えます。
■レベル2 基本製品
中核べネフィットを製品にしなければなりません。
レストランでいえば
「テーブルや椅子、食器を用意する」
これで初めて製品として成立しますね。
ここまでは当たり前の話です。
■レベル3 期待製品
顧客は製品を購入するにあたって事前に期待をしています。
その期待を熟知したうえで応えることが必要です。
レストランでいえば
「おいしい料理」
です。
私たちはレストランに食事に行くのに、
「ただおなかを満たせればよい」
と思っていくことは少ないですよね。
■レベル4 膨張製品
顧客の期待を上回る製品です。
期待を上回ってはじめて
「顧客満足」
というものを実現できます。
レストランでいえば
「ホスピタリティ」
となるでしょう。
例えば顧客がトイレに立った時に、
厨房で温めなおすなどして、最適なコンディションに手直しして提供する。
といったサービスなどです。
値段以上の価値を感じるレベルです。
ここまでくるとポジティブな口コミが発生します。
しかし、まだ階級は終わりではありません
■レベル5 潜在製品
これは
「究極の形」
です。
いくら4の膨張製品で満たしたとしても、慣れてしまえば
3の期待製品のレベルまで落ちてしまいます。
顧客を魅了し続けるには、
「潜在レベルまで応える戦略が必要」
ということです。
この部分が進化し続けていく
「企業戦略」
にあたる部分です。
■大切なのはレベル5ではない「ポジショニング」
とはいえ、すべての製品・サービスが
4や5のレベルを目指しているわけではありません。
「適切なポジショニング」
というものが存在します。
そのポジションで
「適切な戦略」
を実行していけばよいのです。
今度、食事に行ったとき、このお店の
「顧客価値ヒエラルキーは3だな」
などしてみることで、マーケティングの観点を持てるようになってきます。
その目をもって
「自分たちの製品やサービス」
を見ると新たな気づきがあるでしょう。
お伝えしたかった部分はマーケティングの知識ではなく、この部分です。
今日は
「製品レベル」
というテーマに触れてみました。