今日は
「全会一致の危険」
というテーマに触れてみたいと思います。
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本日の記事の見出し
■会議の全会一致の何が悪いの??
会議で何かを決めるとき
「全員の意見が一致する」
というのは理想的だと思いますか?
「会議が荒れた」
時は異なる意見が数多く出た時のことを言います。
ちょっと立ち止まって考えてみてください。
そもそも
「会議の目的」
はなんでしょうか?
みんなで知恵を出し合う
あらゆる角度から検討する
違う立場から議論を行う
議論を重ねた結果
「組織で最適な解を見つける」
ためのものです。
しかし正常な会議のカタチが
「荒れた」
という表現をされてしまいます。
愚策が通る
失敗が確実視されたアイデアが採用される
十分な議論がされない時は、上記の結果になることもあります。
当然、企業にとって好ましくないことが起きます。
なぜこんなことが起きてしまうのでしょうか?
■意見が出なくなるのは「同調効果」によるもの
「人は気まずくなるのを避けようとする」
という心理が働くことが原因です。
心理学者アッシュの
「同調圧力」
の研究で実証されています。
アッシュの実験では
「簡単な課題」
に回答してもらいます。
一人で回答した時は
「誤答率は1%以下」
という正解率が高い問題を解いてもらいます。
しかし簡単な問題を解いているとき
「1人のサクラが間違った回答をする」
とどうなるでしょうか?
サクラが誤答をわざとすると
「誤答率は32%」
まで跳ね上がるという結果が出ました。
これはアメリカで行われた実験結果です。
日本人であればもっと数字が上がるように思えます。
■会議で意見が出るようにするには「環境を整える」だけ
会議で
「多くの人が本気で議論をした」
のであれば異論が出ないわけがありません。
本来ならば
「全員の意見が一致する」
なんてことは現実に起こりません。
それでも
「全会一致」
で決まったとすれば、異論を出しにくい雰囲気があるのかもしれません。
「ちょっとおかしくないか?」
と思っても口に出せない組織というのは誤りが起きてしまいそうです。
「声の大きい人の意見が会議の結論」
となることは日本の組織では数多く起きています。
「企業で不祥事が起きる」
のはこういった状態になっているのかもしれません。
会議を良い意味で荒れさせるには
「スキルの高いファシリテーター」
を育てる必要があります。
上手く会議を取りまわせる存在は、企業において貴重です。
しかし、ファシリテーターを育てようとしている組織はまだ少ないですね。
それならば
「仕組みを整えておく」
くらいはやったほうがいいですね。
会議では
「必ず否定する役を持ち回りでやらせる」
という仕組みを入れてもよいでしょう。
順番が来ている人は、いつも以上に会議に参加しようとするでしょう。
また、役割と割り切っているので、人間関係も壊れません。
何度か繰り返していると
「意見が出やすい環境」
が自然と作られるようになります。
私も集合研修ではよくやっていました。
「1人の発表に対して、改善点を聞いているメンバーに言わせる」
ということです。
最初は同調効果で
「改善点は特にありません」
というメンバーもいますが、役割としているうちに慣れてきます。
研修が終わるころには
「全員が非常に良いフィードバックをかけられる」
ように変化をしています。
「改善点に気づけて、的確に表現できる」
というのは優れたビズネススキルの1つです。
人の行動は
「環境を整える」
ことで簡単に変化させることができます。
それが私の提唱している
「行動創造理論」
です。
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今日は「全会一致」というテーマに触れてみました。