今日は
「戦略立案」
について触れてみます。
ただ
「戦略立案そのもの」
ではなく
「戦略立案の前に見つけるべきもの」
について触れていきます。
では
「戦略立案の前に見つけるべきもの」
とは何でしょうか?
まず、フィリップ・コトラー氏の
「靴メーカーの3人」
の話をご紹介します。
ある島に靴メーカーのマーケターが3人派遣されました。
A「人々は靴を履いていない。市場はない」
B「人々は靴を履いていない、ものすごい市場がある」
この報告に靴メーカーのトップは納得しません。
そこで3人目のマーケターを派遣しました。
C箱のように報告をあげてきました。
「人々は靴を履いておらず、足に問題を抱えている。部族長に提案したところ70%の人が1足10ドルで買うと見込みを示した。その計画なら5,000足を販売し、2万ドルの利益を上げることができる」
という報告をしました。
それぞれ同じ情報にふれながら
「何を見つけて、何が足りなかったのでしょうか?」
それは
「機会」と「戦略」
です。
Aは情報に触れながら
「機会」
を見いだせていません。
Bは機会を見いだせても
「戦略」
がありません。
Cは機会を見出した上で
「戦略立案」
を行っています。
このように
「情報」→「機会」→「戦略」
という流れになります。
コトラー氏はこう言っています。
「必要があるところに、必ずチャンスは存在する」
戦略立案の前に
「機会」
を見つけることが重要です。
「機会を見つける」
前に
「戦略を立てる」
ということは
過去からの単純な継続
行きやすい市場のみ深耕
根拠のない新規市場へのチャレンジ
このような戦略を立ててしまうことになりかねません。
戦略を立てる前に
「機会」
を見つけることが重要です。
その機会は
「普段からアンテナを立て、情報に触れる」
ことで見つけられるはずです。
今日は
「コトラーさんのお話」
でした。
レゾンデートル株式会社 ~行動創造理論~
齋藤