【ビジネス寓話シリーズ】「樽の中の酒」これがリモートワークの未来の姿?

2020.04.26

 

リモートワークを進めた未来の姿?

 

 

大人気の
「ビジネス寓話シリーズ」
をお送りいたします。

 

今日は
「樽の中の酒」
というお話です。

 

どんな教訓があるのでしょうか?

 

 

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山奥のユダヤの村に
「新しい宗教指導者」
が着任することになりました。

 

 

村人たちは指導者が着任する日に
「祝いの宴」
を開くことを決めました。

 

 

教会の中庭に
「空の酒樽」
を用意しました。

 

 

そして、その樽に村人それぞれが
「一瓶分のお酒」
を入れることを決めました。

 

 

みんな協力し合い当日までには
「樽の中はいっぱい」
となりました。

 

 

無事に宴を迎えられそうです。

 

 

新しい指導者が到着しました。

住まいに案内をし、教会で祈りを捧げました。

 

 

その後いよいよ「宴の時間」です。

 

 

しかし、樽から注いだ液体は
「酒の味がしない」
という事態が起きました・・・・。

 

味がしないどころか
「まるで水」
のようでした。

 

 

村の長老たちは、戸惑いました。

また恥じ入りました。

 

 

その場の雰囲気は
「突き刺すような静寂」
です。

 

 

しばらくして隅にいた
「貧しい村人が一言」
立ち上がって言いました。

 

 

「皆さんに告白します。」
と言い始めます。

 

「実はみんなが酒を入れるだろうから、一瓶くらい水を入れてもわからないだろう。そう思ったのです。」

 

 

その瞬間
「実はわしも・・・」「実は俺も・・・」
と皆が言い出しました。

 

 

何と
「村人全員が同じことをしていた」
ということです。

 

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この寓話の教訓は分かりやすいですね。

 

 

「自分一人くらい・・・」
という気持ちがが組織やプロジェクトを崩壊させるということです。

 

 

誰かがさぼっても
「誰かがカバーしている」
あいだは問題になりません。

 

 

今回のようにさぼりのチカラが上回ると
「組織は壊れる」
ということになります。

 

 

みんなの会社

みんなの組織

みんなのチーム

 

 

こういえば
「耳当たり」
は非常に良く聞こえます。

 

 

しかし裏側には
「自分一人くらい・・・」
というものが隠れています。

 

 

■この心理は決して「サボリ」ではない

 

 

この心理メカニズムは数多くの研究で明らかにされています。

 

 

フランス人学者マックス・リンゲルマンの提唱した
「社会的手抜き」
というものです。

 

「リンゲルマン効果」
とも呼ばれています。

 

 

綱引きを使った実験です。

 

 

A 1人で引っ張った時

B 2人で引っ張った時

C 3人で引っ張った時

D 8人で引っ張った時

 

 

この時に
「1人がどれほどのチカラを出すか」
を数値化したものです。

 

 

一人で引いたときは
「63kgのチカラ」
でした。

 

人数が一番多かった8人で引いた場合は
「31kgのチカラ」
になっていました。

 

人数が増えると
「半分のチカラしかださない」
ということを明らかにした研究です。

 

 

これはわざと手抜きをしたわけではありません。

無意識のうちに出てしまう反応です。

 

 

これが人間の行動です。

 

 

これに対して
「強く意識を持ちましょう」
と言っても効果はありません。

 

意識して行動を変えられるくらいなら
「そもそもこのような行動」
はとっていないでしょう。

 

 

正しい行動を創り出すには
「環境を整える」
ことが重要です。

 

1人1人に対して
「責任範囲を数値化する」
ことが必要です。

 

 

■リモートワークで一番変えなければならないモノ

 

 

特にリモートワークが進んでいくと
「監視の目」
がなくなるため、更に自分一人くらいとなります。

 

 

経営者やマネージャーはリモートワークで
「社員や部下がちゃんと働くか心配」
と言っている人がいます。

 

 

しかしそれは
「正しく行動が創られる環境を整えていません」
と言っているのと一緒です。

 

 

働き方改革が進むということは
「マネージメントシステムもゼロから作り変える」
ことが必要になります。

 

その時に求められるのは
「正しい行動マネジメント」
となります。

 

 

ここを間違えてしまうと
「壺の中は水で満たされる組織」
となるでしょう。

 

 

今日はビジネス寓話シリーズ「樽の中の酒」をお送りいたしました。

著者

行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
齋藤英人

自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

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