今でもベテランマネージャーが「叱る」を正義とする理由

2019.09.24

 

今日は

「人の成長」

というテーマに触れてみたいと思います。

 

<index>

①「叱る」と「ほめる」どちらが伸びるのか?

②空軍訓練教官への講義での「反発」

③それでもマネージャーは不幸の罠に陥る

 

 

■「叱る」と「ほめる」どちらが伸びるのか?

 

人の成長を促すのに

・叱る

・ほめる

と全く異なるアプローチがあります。

 

部下の指導

子供の教育

あなたはどちらのアプローチをよく使いますか?

 

これには原則があります。

 

それは

「失敗を叱るより能力向上をほめる方が効果的」

というものです。

 

この原則は

「ハト、ネズミ、ヒト」

その他の動物実験で確認されている事項です。

 

「人は叱るよりほめる方が効果的」

という結論が出ています。

 

 

■ピグマリオン効果とゴーレム効果

 

有名な心理効果に

・ピグマリオン効果

・ゴーレム効果

というものがあります。

 

ピグマリオン効果とは

「期待していると、相手はそれに応えてくれる」

という心理効果です。

 

ゴーレム効果とは

「周囲の期待が低い場合、パフォーマンスが低下してしまう」

という心理効果です。

 

 

詳しくは以前の記事で触れているのでご覧下さい。

「ほめると伸びる」に隠された2つの大きな間違い

 

 

このように数多くの研究で

「ほめた方が相手の成長を促す」

という結果が出ています。

 

しかし、それに反発する意見も出てきます。

 

 

 

■空軍訓練教官への講義での「反発」

 

行動経済学者の

「ダニエル・カーネマン」

がイスラエル空軍の訓練教官に講義をしたときのエピソードです。

 

感動的に

「ほめる方が効果がある」

と抗議を終えた時です。

 

1人のベテランマネージャーが手をあげました。

 

「上手くできたらほめるというのは、動物であれば効果があるかもしれない、しかし訓練生に当てはまると思えない」

という意見を述べました。

 

「訓練生が曲芸飛行を上手くやった時はほめてやる。

ところが次に同じ飛行をやらせると、前と同じほどはできない」

と言い、

 

続けて

「失敗したときにしかりつけると、次の飛行では上手くできるものだ」

と持論を展開しました。

 

このベテラン教官の意見に

「共感するマネージャー」

も数多くいるかもしれません。

 

しかしこの教官の意見は

「正しく、そして間違っている」

と言い切れます。

 

 

■人の行動の習性「平均に帰っていく」

 

教官が観察したのは

「平均への回帰の現象」

と知られるものです。

 

「失敗」⇒「上手くいった」

 

実はこれは

「訓練生の出来がランダムに変動しただけ」

です。

 

 

さて

「訓練生がほめられるとき」

はどんな時でしょうか?

 

それは、もちろん上手くいったときです。

その時、たまたま上手く操縦できただけであれば、次は上手くいかなくなる可能性は高くなります。

 

逆に

「訓練生が叱られるとき」

はどんな時でしょうか?

 

それは

「平均を大きく下回った出来のとき」

です。

 

恐らく教官が何もしなくても

「次はマシになる」

可能性は高いのです。

 

つまりベテラン教官は

「ランダム現象の変動」

に対して因果関係を当てはめただけということです。

 

不出来な後は

「マシになる」

ということで、叱責とは実は関係がありません。

 

 

■それでもマネージャーは不幸の罠に陥る

 

先に触れた

・ピグマリオン効果

・ゴーレム効果

を見ても期待された方が人はポジティブに変化します。

 

同じ作業をしている時も

『笑顔』で行った場合と『しかめ面』で行った場合

ではパフォーマンスが大きく異なることが分かっています。

 

叱られた時に

「笑顔」

になる人はそう多くないでしょう(笑)

 

これは

「脳の自然な反応」

です。

 

つまり

「ほめたほうが成果が上がる」

ということです。

 

しかし叱ることを正義と考えるマネージャーは

「不幸な偶然な罠」

に陥っています。

 

実際には効果がないにも関わらず

「次は部下たちが上手くやる」

という見返りを手にします。

 

そこで

「叱るほうが良い」

と考えてしまうということです。

 

このようにビジネスの現場では

「正しくないこと」

が継続的に行われています。

 

それは

マネージメントでも

営業でも

あらゆる場面でも起きています。

 

これからの企業の成長には

「科学的に正しい対応」

が必要であるはずです。

 

 

■行動創造理論は脳のメカニズムを先回りする

 

私の提唱する

「行動創造理論」

はこのような脳のメカニズムに基づいた行動を体系化したものです。

 

・脳科学

・心理学

・行動科学

の数多くの研究や知見を

 

「ビジネスの行動」

に体系的に落とし込んだものです。

 

それを身につけ飛躍的に売上を伸ばす

「営業研修」

「セールストレーニング」

のプログラムのご提供をしています。

 

ビジネスで成果を出すというのは

「人の行動を継続的に変化させる仕組み」

を本能の行動に合わせてを考えてあげればよいだけです。

 

このようなプログラムにご興味をお持ちの方は、ご連絡をいただければと存じます。

 

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行動創造理論により

「ほとんどのビジネスの課題は解決できる」

でしょう。

 

今日は

「人の成長」

というテーマに触れてみました。

著者

行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
齋藤英人

自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

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