
今日は
「記憶」
をテーマにしてみたいと思います。
皆さんは
「記憶力」
は良いほうですか?
最近
「落ちてきた」
という方もいるかもしれません。
いずれにせよ記憶したものでも
「忘れてしまう」
という事実があります。
では記憶はどのくらい残るものだと思いますか?
1日?
3日?
1週間?
これについて少し驚きの実験があります。
ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスが行った実験です。
その実験は参加者に
「3つのアルファベットを羅列したもの」
を覚えてもらいます。
そしてその記憶が
「どのくらいのスピードで忘れていくか?」
を確認したものです。
その結果は・・・
20分後 42%
60分後 56%
1日後 74%
1週間後 77%
1か月後 79%
で忘れてしまう。
という結果になりました。
これが有名な
「エビングハウスの忘却曲線」
と呼ばれるものです。
人は
「記憶の半分は1時間でなくなる」
ということです。
ちょっと驚きの数字ではないでしょうか?
ビジネスで言えば相手は
「商談中に忘れていく」
ということです。
特に相手が
「自分にとって意味がない」
と判断された情報では
20分で失われる
「42%の記憶」
の中に入ってしまうことでしょう
「相手の記憶に残る」
ための方法は相当に工夫する必要があります。
自分のしたい話ではなく⇒相手の聞きたい話をする
主語を自分ではなく⇒相手に変える
機能ではなく⇒価値から伝える
記憶に残すためにすべきことは、これ以外にもいろいろとあります。
まず覚えておきたいのは
「人は簡単に忘れる生き物である」
ということです。
目の前で聞いている相手は
「聞いている中からすでに忘れている」
ということです。
記憶にとどめてもらうには
「相手にとっての情報の質」
を変える必要があります。
しかも
「情報量が多い現代」
では忘れるスピードはもっと速くなっているかもしれません。
「伝えたからOK」
ではなく
「記憶を呼び起こす」
ために再確認をする
ということもビジネスパーソンには重要なポイントと言えますね。
今日は
「記憶とビジネス」
について触れてみました。
レゾンデートル株式会社 ~行動創造理論~
齋藤