今日は
「落ち込みの科学」
というテーマに触れてみたいと思います。
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①「悪いことばかりの1日だった」が起きる理由とは?
②人は今の気分の状態によって記憶を塗り替えてしまう!?
③気分一致効果をマネジメントに活用する方法
本日の記事の見出し
■「悪いことばかりの1日だった」が起きる理由とは?
人は生きていれば
「良いことも悪いこともある」
でしょう。
そして悪いことがあれば
「落ち込む」
事もあるかもしれません。
起きてすぐに嫌なことがあれば
「一日通じて落ち込んだ状態」
ということもあるでしょう。
悪いニュースばかり流れている
お店の店員の態度があまり良くない
同僚の悪いところばかり目につく
家に帰って思い出しても
「悪いことばかりの1日だった」
と思い返してまた気分が落ち込んでしまう。
こんな日の記憶があるかもしれません。
ただし、特別に悪かった1日ではありません。
実は通常の1日の中で
「あなたがネガティブな情報を選択的に触れていた」
だけのことです。
■人は今の気分の状態によって記憶を塗り替えてしまう!?
人は今の気分の状態によって
「モノゴトを記憶したり、判断したり、思い出す」
という性質があります。
『気分一致効果』
と呼ばれる認知バイアスの1つです。
気分一致効果は
「楽しい時」「つらい時」
両方で起きるメカニズムです。
楽しい気分の時は、楽しいことがループする
落ち込んだ気分の時は、つらいことがループする
気分一致効果は1981年に行われた
「心理学実験」
によっても証明されています。
大学生を対象とした実験は
「気分が表現のスタイル及ぼす影響について検証する」
とだけ伝えられました。
学生たちは2つのグループに分けられ、催眠を行いました。
A 楽しい気分に誘導する催眠
B 悲しい気分に誘導する催眠
気分を誘導された学生たちは
「2人が登場する物語」
を読まされました。
楽しそうに過ごすアンドレ
何をやっても上手く行かないジャック
対照的な2人が物語には登場します。
この物語を呼んだ学生たちは、24時間後に実験室に戻り
「前日に読んだ物語を可能な限り詳しく思い出す」
ように頼まれました。
結果は
「悲しい内容を思い出す割合」
で違いが見られました。
Aの楽しい気分に誘導されたチームは
「45%」
の割合で悲しい内容を思い出しました。
Bのつらい気分に誘導されたチームは
「85%」
の割合で悲しい内容を思い出しました。
またBグループの全員が
「悲しそうなジャック」
についての内容をより記憶をしていました。
ちなみにAグループでは悲しそうなジャックについてより記憶していた人は半数以下です。
この実験には
「突っ込みどころ」
がありそうです。
単に物語を読んだ学生が
「自分の気分に近い登場人物に共感しただけ」
という疑問が残ります。
そこで再び実験が行われました。
「1人の登場人物が幸せな出来事も悲しい出来事も経験する」
という物語を読んでもらいました。
結果は同様に
「気分一致効果」
を証明するものとなりました。
■気分一致効果をマネジメントに活用する方法
『気分一致効果』
による影響を事前に知っておくことは大切です。
まず自分が落ち込んだ時には
「意識して落ち込むループからの脱却」
を測ると良いでしょう。
ネガティブな情報に触れたときに
「これは気分一致効果によるものだ」
とすることで無意識の情報選択から逃れることが出来ます。
思考を自動システムから
「熟考システムにスイッチを入れる」
というイメージで良いでしょう。
まずはセルフマネジメントで使ってみてください。
ビジネスにおける
「マネジメント」
でも同様です。
部下が失敗をした時はおそらく
「落ち込んだ気分」
であることが多いでしょう。
その際に上司から叱責があると
「さらに落ち込みループが加速する」
ことになります。
仮に失敗したとしても
「ブライトスポット」
はあるでしょう。
まず良い部分に着目してから
「失敗の原因を取り除くコーチング」
に移行すると効果的です。
何気ない上司の一言も、落ち込みループの人にはネガティブな言葉として捉えられることがあります。
現座メンバーの状態がどのようなものか、把握しておくことが重要です。
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脳科学
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今日は「落ち込みの科学」というテーマに触れてみました。