【ビジネス寓話シリーズ】「炭屋と洗濯屋」似た者同士が良いのは営業、悪いのは〇〇

2022.07.17

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

炭屋と洗濯屋は正反対、うまく行くのかどうか?

 

 

今日は大人気の
「ビジネス寓話シリーズ」
をお送りいたします。

 

 

「炭屋と洗濯屋」

 

 

どんな教訓があるのでしょうか?

 

 

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店を構える炭屋が、洗濯屋が近くに住みついたのを見て訪ねて行きました。

 

 

そして
「一緒に暮らそう」
と誘います。

 

 

一つ屋根の下に住めば
「身内同然になる、ずっと経済的だ」
といろいろ理由を挙げました。

 

 

しかし洗濯屋がさえぎって遮って言うには、
「そいつはわしにはとても出来ない。わしが白くしたものを、あんたはススで黒くするだろう」

 

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「炭屋と洗濯屋」はイソップ物語の一節です。

 

 

原文では
「似たもの同士でないと決して共同作業はできない」
ということをこの話は解き明かしている、書いています。

 

 

仕事に関するお話なのでビジネスの教訓がいくつも詰まっています。

ピックアップして触れていきましょう。

 

 

■「似た者同士でなければ仕事が出来ない」は当てはまらない!?

 

 

「似た者同士でなければ仕事が出来ない」
というのは今の市場では当てはまらないかもしれません。

 

異なる業種の企業が共同で
「イノベーションを生み出そう」
という動きが活発化しています。

 

 

最たるものは
「〇〇テック」
と呼ばれる領域です。

 

 

AIなどを活用して様座な分野で
「自動化や効率化」
が取り入れられています。

 

 

食べ物

睡眠

運動

住まい

 

 

ビジネス領域だけでなく、生活にかかわる分野にも広がっています。

 

 

面白いところでは
「古着×エネルギー」
の組み合わせのビジネスも広がっています。

 

 

寓話の時代の話だったら、古着屋が燃料の主人に対して
「あんたがうちの商品燃やしてエネルギーにしてしまう」
とでも話したでしょうか(笑)

 

 

■ビジネスコミュニケーションとなると勝手が違う!?

 

 

マーケットという視点では
「違うものの結びつき」
が重要になっています。

 

 

しかし
「コミュニケーション」
のレベルで考えると全く異なります。

 

 

「似た者同士であるほうが良い」
と断言できます。

 

 

そもそも生物は
「同じもの同士で群れを成す」
という習性があります。

 

 

キリンはキリン

ゾウはゾウ

タヌキはタヌキ

 

 

もちろん人間も一緒です。

 

 

似た者どうしの方が
「無意識に安心できる」
というメカニズムがあります。

 

 

類は友を呼ぶというのは
「本能を表したことわざ」
といっても良いでしょう。

 

 

特に商談においては本当に重要です。

 

 

購入する側は
「何を買うか、どこで買うか、誰から買うか」
ということを判断しています。

 

 

特に
「誰から買うか」
というのは重要です。

 

 

本能的に
「自分と合っている人から買いたい」
という心理が無意識のうちに働きます。

 

 

同じ商材を扱っていても
「売れる人と売れない人に分かれる要因の1つ」
といっても良いでしょう。

 

 

売れる人が必ずやっていることがあります。

 

 

それは冒頭のアイスブレイクで
「共通点を見つける」
ということです。

 

 

商談のアイスブレイクをやっている人は多いと思いますが
「天気の話」「直近のニュースの話」
などは売れる人は絶対にしません。

 

 

出来る限り個人レベルの共通点を見つけるアイスブレイクをしています。

 

 

私も営業研修では
「アイスブレイクの指導」
は結構行っています。

 

 

商談の成否を決める重要な要素ですからね。

 

 

似たもの同士でないと決して共同作業はできない」
というこのお話の教訓は、視点1つでとらえ方が変わるということです。

 

 

今日はビジネス寓話シリーズ「炭屋と洗濯屋」をお送りしました。

 

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著者

行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
齋藤英人

自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

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