【ビジネス寓話シリーズ】「3人のなまけもの」神様の巻物に書かれていた言葉とは?

2022.11.13

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

 

神様の巻物に書かれたいたことは、あなたも読むべきかもしれない

 

 

今日は大人気の
「ビジネス寓話シリーズ」
をお送りいたします。

 

 

「3人のなまけもの」

 

 

どんな教訓があるのでしょうか?

 

 

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昔、あるところに大工と反物屋と木びきとがいました。

みんな、ものすごい怠け者ばかりでした。

 

 

大工は
「金づちを使わねぇで家が作れたらいいじゃろうな。板や柱がのりみたいにくっついたらさぞ楽だろうな。」
と思っています。

 

大工は何度も手を叩く癖がありました。

 

 

反物屋は
「反物が引っ張るだけ伸びればいいなぁ。」
と楽な金もうけを考えています。

 

 

反物屋には頻繁に鼻を引っ張る癖がありました。

 

 

木びきは
「もっと簡単に木が切れる方法がねぇもんかな。」
と考えていました。

 

 

木びきには手で脚をポンポン叩く癖がありました。

 

 

 

ある日、3人で昼寝をしていると大工が思いつきます。

 

 

「そうじゃ。神様にお願いしてみっぺ。」
反物屋も木びきも賛成し、もっと楽ができるようにその場に寝たままお祈りを始めました。

 

 

すると、どこからともなく霧が現れ、神様が出てきて巻物を置いていきました。

 

 

3人は大喜び。

それぞれ、手を叩いたり、鼻を引っ張ったり、手で足を叩いたりしました。

 

 

ところが、大工の手は合わさったまま剥がれなくなる。

反物屋の鼻は伸びたまま戻らなくなる。

木びきの脚は叩いた拍子にポキンと折れてしまいました。

 

 

3人はさんざん泣いたりわめいたりしましたが、神様がこの怠け者たちをこらしめようとなさったことです。

もうどうすることもできませんでした。

それにしてもあの巻物には一体何が書かれていたのでしょうか。

 

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3人の怠け者がラクをしようとして痛い目に合うという話です。

現代社会にもラクをして成果を出そうとする人もいます。

そんな人に向けた教訓がありそうです。

 

 

■3人の癖はどんな心理を表しているのでしょうか?

 

 

まずはじめに
「3人の癖」
について考えてみましょう。

 

 

「手をたたく人」というのは、ある心理が働いています。

 

 

・目立ちたい

・他の人と区別して自己主張がしたい

・自分の話に持って行きたがる

 

 

グループの中心になりたがったり、一瞬でも沈黙が苦手な人です。

他人に対してあまり関心が持てなかったりします。

 

神様にお願いしようと提案したのが大工だったのもうなずけます。

 

 

「鼻を触る癖」のある人はどんな心理が働いているのでしょうか?

 

 

鼻を触る”というクセは、心配事や恐怖を感じていてます。

自分の欲求や願望をさらけ出したくないという気持ちの表れです、

 

また、会話の途中に、相手が頻繁に鼻を触り始めたら嘘をついている可能性もあります。

嘘をつくと、ストレスで交感神経の活動が活発になり、鼻の内部組織が膨張するので、鼻がムズムズするからです。

 

 

「足をたたく」人にはどんな心理があるのでしょうか?

 

 

脚をたたくというより
「自分を触る」
と解釈したほうが良いかもしれません。

 

 

「自己接触行動」

心の中に不安がある時、または緊張を感じている時に、自分自身を触ることで気持ちを落ち着かせている行為です。

 

 

3人の癖から裏側の心理を読むことが出来ます。

あなたも自分に癖があることに気づいていますか?

 

 

商談のコミュニケーションの中で
「目立つ癖がある人」
というのはかなりの数で存在します。

 

 

中々指摘されることは無いと思いますが、ロールプレイなどを通じて指摘をしてあげると良いでしょう。

癖に意識が言った瞬間、商談で伝えていることは一切頭に入ってこなくなります。

 

 

癖は意識をするだけで簡単に治るものです。

身体の仕草を変えるだけで、恐怖や緊張などの心理も変わるので、癖を直すのはお勧めです。

 

 

■神様が出した巻物に書かれていたことは「あなたにも届けたいメッセージ」

 

 

神様が出した巻物に
「書いてあったこと」
は何でしょうか?

 

 

「怠けものを懲らしめる」
為に書いてあったことです。

 

 

巻物に書いてあったことは
「現状維持を選択すれば、この場にとどまることすらできない」
ということではないでしょうか?

 

 

「このまま怠けているという選択をしてもいいよ」
と巻物には書いてあるのではないでしょうか?

 

 

3人はそのメッセージを見て
「このままでいいんだ!」
と喜んでいました。

 

 

ただし神様はいろいろできるので
「すぐに影響を示した」
ということだと思います。

 

 

ビジネスの環境も変わり、市場は大きく変化をしています。

 

 

テクノロジーの発達

雇用体制の変化

リモートワークの導入

 

 

営業の役割もマネジメントシステムも大きく変化が求められています。

しかし多くの組織や人は、昨日と同じことを繰り返そうとします。

 

 

なぜ昨日と同じことを繰り返すか?

その最大の理由は「ラクだから」です。

 

 

あなたも3人の怠け者と一緒だとしたら、同じような目に合うかもしれません。

しかも神様は現れないので、気づかないうちにです…。

 

 

変化をするには気持ちなどではなく
「具体的な行動を1つ行うこと」
が大切です。

 

 

今日はビジネス寓話シリーズ
「3人のなまけもの」」
をお送りしました。

 

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行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
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