今日はショッピングの科学シリーズをお送りいたします。
第17回は前回の続きで
「男性への対応」
について触れたいと思います。
意外と前回の記事も男性陣からのご支持をいただいたので(笑)
【第16回ショッピングの科学】スーパーで格好をつけたがる男の脳
①誰と行くかで買い物時間が変わる
②男性に対する戦略1「受動的拘束」
③男性に対する戦略2「顧客化戦略」
■誰と行くかで買い物時間が変わる
全国チェーンの家庭用品で調査した結果があります。
・女性二人 8分15秒
・子連れの女性 7分19秒
・女性一人 5分2秒
・女性と男性の二人 4分41秒
「女性が二人」で買い物をすると
おしゃべりしたり
助言しあったり
相談したり
するので時間がかかります。
「子供と一緒」だと
子供が迷子にならないように
不機嫌になったりしないように
気を使って買い物をします。
「女性一人」だと
効率よく時間を使って
買い物をします。
■では男性と一緒だと・・・
女性と買い物に行った男性は
「露骨に退屈そう」
にします。
今にもお店を出てスマホをいじったり
通路で別の女性を眺めたり(笑)
するでしょう。
そのため男性がそばにいると
「買い物をしている間落ち着かず」
急き立てられているような気分になります。
しかし
「男性にリラックスしてもらう仕掛け」
があればよいわけです。
女性はもっと楽しく買い物ができます。
その結果
「より多くのお金」
を使ってくれることになるでしょう。
■男性に対する戦略1 「受動的拘束」
1つ目は
「受動的拘束」
です。
高級レストランでは
「入り口でコートや荷物」
を預けます。
同じような考え方で
「男性を預ける場所」
を作るということです。
・スポーツ番組を流したり
・経済雑誌を設置したり
・ゆったりとしたソファーで楽しめる場所
を提供するということです。
■男性に対する戦略2 「顧客化戦略」
もう1つは
「何らかの方法で男性を買い物に巻き込む」
です。
事例として
「食器メーカーのアウトレット」
での調査結果があります。
このメーカーのお客様は
「気に入った柄があれば全て揃える」
傾向があります。
ディナープレート
調味料入れ
大皿
ナプキンリング
これらを壊れないよう
「丁寧に個装」
をしてレジを打ちます。
ここでの買い物は
「非常に時間がかかる」
ので男性にとっては気が変になる状況です。
このお店の客単価は
「数万円」
になります。
だからこそ男性を巻き込む必要があります。
ここでの
「男性客の行動」
を追っていくとある傾向がみえました。
それは
「ガラス容器売り場」
に流れていくという傾向です。
例えば食事の集まりがあったとして、料理が作られている間
「多くの男性は何をするでしょうか?」
男性の多くは
「飲み物を用意」
しています。
だから男性たちは
「バーテンダーの道具」
には興味があるのです。
この行動に気づいたこのお店は
「あるコーナー」
を設置しました。
芝居の小道具のように
「バーテンダーの実演」
ができるコーナーを作りました。
ここで体験をしたあと
「男性たちの買い物」
が始まります。
このようなことを実行できれば
「本命客の足手まといの男性」
も顧客に変えることができるということです。
もし新たに女性向けのお店を出店する予定がある場合は
「男性が喜ぶお店の隣」
に出店するという戦略もあります。
「本命客をふり向かせよう!」
という戦略は多くとられていますが
「同行する男性」
振り向かすという戦略はまだとられていません。
女性が安心して滞在できれば
「間違いなく客単価」
は上がります。
検討するには十分な理由ではないでしょうか?
男性が足手まといというのは残念ですが・・・(笑)
今日はショッピングの科学シリーズ
「男性の対応」
をお送りいたしました。