今日は
「環境と経験」
についてフォーカスしてみます。
人は往々にして
「自分の置かれた環境は特殊」
「自分の経験は特殊」
と思い込みがちです。
皆さんはいかがでしょうか?
セミナーやコンサルティングでたくさんの方とお会いしますが
「この思考の方は多い」
と感じます。
確かに経験や環境において
「部分的には特殊」
なことはあります
ただ
「部分的には共通」
していることも多くあります。
少し極端ですがこんな例で考えてみましょう。
左官職人
パティシエ
に共通点はないでしょうか?
携わる仕事内容
職場環境
これらに共通点はないかもしれませんね。
ただ
「その道の一流になるプロセス」
には共通点は見いだせるかもしれません。
一流の職人ならではの
弟子の育成
商品へのこだわり
顧客志向
などはの共通点は多く見いだせるのではないでしょうか?
この共通点を整理することができれば
「あらゆる場面で応用が可能です」
例えば
「成功したパン職人がラーメン屋で成功」
することができると思います。
立地の考え方
顧客サービスの考え方
オペレーションの考え方
これらはパン屋で成功したロジックは活用できるでしょう。
むしろさらなる差別化要因になるかも知れません。
同じ食品を扱うということなので、
「これまでの仕入れルート」
なども活用できる可能性があります。
営業の提案でもこの視点は重要です。
例えば
「鉄道業界での採用事例」
これを
「工場での提案」
に活用できないでしょうか?
安全への配慮
正確性の重要さ
業務の効率化
これらは共通点がありそうです。
「鉄道業界」の
安全基準
品質基準
これらをクリアしているというのは、強みになると思います。
逆もしかりです。
「プラントでの事例」
が鉄道への提案に当てはまるかもしれません。
相手は
「鉄道業界の基準は厳しいから」
と特殊と思っているかもしれません。
ただ
「エネルギープラント」
ではそれを上回るものだったりします。
ただあえて
「相手の特別」
を否定することはありません。
気分を損ねるだけです(笑)
お客さんに対して
「新しい視点として提供する」
ことで気づきを生み出すことができるかもしれません。
往々にして新しいサービス(イノベーション)は
「共通点を見出す」
ことから生まれることがあります。
例えば
「リアル環境で行っていることをネット環境で行う」
これで成功したサービスはたくさんあります。
極端な表現ですか、同じ人間がやることなので
「本当は大差はない」
かもしれません。
「特殊だから」
といって考えることをやめてしまうのはラクかもしれません。
ただそこで
「立ち止まる」
ということになりかねません。
そうなると
「市場の変化」
に取り残されることになるかもしれません。
一度、自問自答して見てください。
「自身の環境は特殊か?」
「自身の経験は特殊か?」
もしそこで
「YES」
ということであれば、もう一度問いただしてみてはいかがでしょうか?
「本当ですか?」と
レゾンデートル株式会社 ~行動創造理論~
齋藤