本日の記事の見出し
「火事場のくそ力」は存在するのか?
今日は
「ここ一番でチカラを発揮できる人」
というテーマに触れてみたいと思います。
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■あなたの周りにここ一番に強い人はいますか?
「ここ一番でチカラを発揮する人」
というのはスポーツだとわかりやすいですね。
緊迫した試合の終了間際
「味方を勝たせる劇的ゴールを決める」
スター選手の存在があります。
しかし、スポーツだけでなく普段の生活でも同じです。
生活は常に一定ではありません。
良い時もあれば、悪い時も訪れます。
日々の仕事でも一緒で
「納期」
という期限付きのものがあれば、締め切りに追われます。
プロジェクトのスタート時よりも
「期限間近」
の方が緊張感は高いでしょう。
厳しい状況の時
「普段以上の力を発揮できる」
という人は周りにいますか?
例えば
「高い報酬をもらっている専門家」
が力を発揮できる人でしょうか?
いやいや、そもそもそんな
「火事場のクソ力」
みたいなものは存在するの??
…と思うかもしれません。
実は行動科学で解明がされています。
見てみましょう。
■バスケットボールのスター選手を分析した研究
やはり
「ここ一番でチカラを発揮する」
という観点ではスポーツがわかりやすいですね。
火事場のクソ力をテーマにした
「バスケットボールの花形選手」
を対象にした研究があります。
バスケットボールでは
「クラッチ・シューター」
と呼ばれる選手がいます。
クラッチ・シューターとは、土壇場に強い選手のことで
「ここ一番でショットを何度も決める事のできる」
非常に優秀なプレイヤーです。
クラッチ・シューターは文字通り
「ここ一番でチカラを発揮できる」
能力を持った人と言えるのかもしれません。
では、本当にストレスのかかる局面で力を発揮できたのでしょうか?
クラッチ・シューターの研究では
「終了間際で得点差が3点差以下」
という状況の20試合を対象としました。
「前半最後の5分間」
「後半最後の5分間」
それぞれの試合で
「終了間際の時間帯の得点」
について分析をしました。
前半は、まだそれほどストレスがかかっていません。
しかし後半の終了間際は、勝敗を左右する局面です。
選手たちにはかなりのストレスがかかっている状況です。
普通の選手は
「どの時間帯でも得点数は変わらない」
という結果になりました。
ただしクラッチ・シューターは
「終了間際の得点が断トツに高い」
という結果が出ました。
やはり、ここ一番でチカラを発揮できる選手だったのです。
やはり高い技術を持つ人たちは特別な力があるのでしょう。
実は、研究はもう少し掘り下げて行われています。
シューターの
「得点数を増やす方法」
で切り取ってみました。
得点を上がる方法は2つです。
シュートの成功率を上げる
シュートの回数を上げる
上記の2つです。
ここ一番で力を発揮できるというのは
「シュートの成功率が飛躍的に上がる」
ことだと考えられます。
しかし、研究結果は異なりました。
試合終盤で得点が増えていたのですが
「シュートの成功率」
に変化はありませんでした。
つまり
「シュートの回数が増えたから得点が増えた」
という結果でした。
ここ一番の集中力を発揮して
「バンバン得点を取っていた」
ということではありませんでした。
とは言え
「クラッチ・シューターがとびきり優秀な選手」
ということは変わりません。
私たちが気づくべき事実は
「優秀な選手でも、試合の終盤で成功率が向上するわけではない」
ということです。
■ここ一番でチカラを発揮するスキルの正体とは?
私たちが手にした気づきは
「とびきり優秀な選手でも、成功率が変わらない」
という事実です。
あなたを取りまくビジネスの世界では
「もっと存在しない」
ということでしょうか?
スポーツ界に比べたら
「職場の中」
では飛び切り優秀な選手は少ないでしょう…。
しかし、そんなことはありません。
思い返してみてください。
クラッチ・シューターも
「回数が増えて得点数が増えた」
という結果でした。
ビジネスの世界でもて
「行動の回数を増やせる人」
がクラッチ・シューターの力を持っている人ということです。
とは言え大抵の人は
「締め切り直前」
になれば行動量は増えるでしょう。
しかし、それは特別なチカラではありません。
普通に起こる行動です。
(行動が起きる環境が整っているだけです)
ここ一番でチカラを発揮できる人というのは
「普段から行動量が多い人」
です。
逆に言えば、普段から行動をマネジメントできているので
「ここ一番のような場面」
が訪れることは少ないでしょう。
むしろまわりの人が詰まっている状態のときに
「余裕があるから助けの手を出せる人」
ということになります。
余裕があるので
「良いパフォーマンス」
は自然と発揮されます。
結果、周りから
「ここ一番でチカラを発揮できる人」
と見られるということです。
・ここ一番に見える場面で頼られる
(シュートの回数が増える)
・普段通りのパフォーマンスが出せる
(いつもと変わらないシュートの成功率)
・その準備を日ごろの行動マネジメントで行っている
行動科学から見た
「ここ一番でチカラを発揮できる人」
の正体です。
行動科学から見ると、あらゆることが科学で証明できます。
商談では結論から述べる理由
営業ではアイスブレイクから入る理由
マイナスな点をあえて伝える理由
営業では様々なセオリーがありますが
「全て科学で解明されている」
ことは知っていますか?
誰もが再現できる営業技術として
「行動創造理論」
が確立されています。
■行動創造理論は脳のメカニズムを先回りする
私の提唱する行動創造理論は
「科学を基軸とした営業理論」
です。
脳のメカニズムに基づいた行動を体系化したものです。
-
脳科学
-
認知心理学
-
行動経済学
上記のノーベル賞を取った研究や知見を「営業行動」に体系的に落とし込んだものです。
科学を基軸とした営業技術を身につけ、売上が飛躍的に伸びるプログラムです。
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営業研修
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マネジメント研修
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今日は
「ここ一番でチカラを発揮できる人」
というテーマに触れてみました。