本日の記事の見出し
改革でやるべきことは従業員を頑張らせることではない
今日は
「改革」
というテーマに触れてみたいと思います。
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③なぜスーパーの待機列はソーシャルディスタンスが取れるのか?
■改革における3つのテーマとは?
まず1つご質問です。
改革には
「3つのテーマ」
があります。
あなたはすぐにわかりましたか?
ビジネスで言えば
「業績拡大のために、何を変えればよいか」
ということです。
経営者や幹部の方ならすぐに答えられるはずです。
ビジネスは
「人・モノ・金・情報」
で構成されています。
改革を考えるとき
「ヒト・モノ・カネ・情報」
を考慮する必要があります。
中でも改革に関して言えば
「人・モノ・仕組み」
の3つとなります。
人の能力や配置を変える
商品やサービスの価値を変える
継続する仕組みを変える
■3つの改革テーマでどれが一番難しい?
では3つのテーマの中で
「改革の一番ハードルが高い」
テーマはどれでしょうか?
人
モノ
仕組み
3つの中で一番ハードルが高いのが
「モノ」
です。
いきなりケーキ屋がラーメン屋に
「業態変換」
したとしても上手くいかないでしょう。
新商品も
「市場を精査せずに投入」
すれば上手くいきません。
ただ残りの
「人と仕組み」
に関してはすぐに着手できます
「人も仕組みも変えるのは難しい…」
とお考えの方もいるかもしれません。
いきなりビジネスで考えると難しいかもしれません。
人と仕組みの変化について
「地域のごみ捨て」
で見てみましょう。
ある地域ではゴミ出しで困っていました。
「ごみを勝手に捨てる人が多い」
「カラスや猫が荒らしてしまう」
「町は汚く臭いもひどい」
どうにかしなければなりません。
あなたがこの町の責任者だったらどうしますか?
この地域では2つの方法を取りました。
1ごみを出す場所を線で示す
2ごみを出す曜日を決める
上記の2つをわかるように明記しました。
しばらくすると
「決まった日の、決まった場所にごみを出す」
ということが実現できました。
「きれいな街をつくる」
という目的を達成することができました。
しかし
「まだ仕組みとは言えない」
状態です。
ごみを出す日を示す看板
ごみを出す場所の線
「看板や戦が無くても実行できる状態」
になったら仕組みができたと言えます。
看板や線がある状態は
「できる」
という状態です。
何もなくてもできるのが
「当たり前になる」
という状態です。
当たり前の状態になって初めて
「仕組化ができた」
と言えるでしょう。
もしこの町に新しい住民が入ってきて
「私が前にいた町では火曜ではなく水曜がゴミ出しの日だった」
と言って勝手なことをしたらどうするでしょうか?
「この町では火曜日だからそこに合わせましょう」
と街をきれいに保つために、人の変革をしていくと思います。
そして1番大切なことは
「決まった日に、決まった場所にごみを出す」
ことではありません。
「街がきれいに保たれ続ける」
という成果です。
■なぜスーパーの待機列はソーシャルディスタンスが取れるのか?
身近な話で進めてきましたが
「会社の組織」
でも同じことです。
一度当てはめて考えてみてはいかがでしょうか?
「人と仕組みの改革」
でできることは何でしょうか?
仕組みのお話は
「ソーシャルディスタンス」
で見てもよくわかります。
「スーパーのレジ待ち」
では距離が取れている
「駅エスカレーター」
では距離が保てない
2つの列の違いの理由はもうわかりますね?
その違いは
「線があるかどうか」
だけです。
スーパーの待機列には大抵
「線か脚のシルエット」
のシールが貼られています。
一方でエスカレーターには何もありません。
そのため
「人はこれまで通り1段だけ空けて乗る」
ことを繰り返しています。
2段開けるようなシールが貼られていたら
「多くの人は距離を空ける」
ことができるようになるでしょう。
人の行動は
「たった1枚のシール」
でかえることができます。
正しい行動のため
「環境を整えた」
ということです。
変革には
「まず環境を整え、出来る状態にする」
ことから始めると良いでしょう。
環境を整えることは
「経営者や幹部の役割」
です。
「スーパーの列の指示を出すシール」
もしばらくしたらはがしても大丈夫です。
少しずつシールの数を減らせば
「シールが無くても距離を取ることがでる」
となります。
できるを繰り返せば
「当たり前になる」
のが人の脳のメカニズムです。
言い換えれば
「行動のメカニズム」
です。
組織改革に必要なことは
「従業員を頑張らせる」
ことではありません。
あなたが
「環境を整える」
ことです。
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今日は「改革」というテーマに触れてみました。