【ビジネス寓話シリーズ】「サルの真似をしたロバ」あなたも無意識に同じ失敗をしている!?

2021.09.19

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

 

あなたはロバと同じような失敗を無意識にしていませんか??

 

 

今日は大人気の
「ビジネス寓話シリーズ」
をお送りいたします。

 

 

「サルの真似をしたロバ」
というお話です。

 

 

どんな教訓があるのでしょうか?

 

———————————————-

 

サルが屋根に上って跳ねたり踊ったりしていました。

それを見ていた男は、笑いながら褒めていましたた。

 

 

翌日、ロバが屋根に上り、跳んだり跳ねたりしたところ、屋根を壊してしまった。

男は屋根からロバを引きずり下ろし、怒鳴りつけながら棒でロバを叩きました。

 

 

背中の痛みに苦しみながらロバが訴えます…。

「きのう、サルが同じことをしていたら、笑いながら喜ばれていたのに!」

 

———————————————-

 

このお話は
「イソップ童話」
の一節です。

 

 

サルの真似をしたロバが痛い目に合うというお話です。

 

 

サルは踊って人を喜ばせるスキル

ロバは重い荷物を背負ってモノを運ぶスキル

 

 

それぞれ異なるのに
「マネをして失敗する」
という教訓があります。

 

 

ビジネスでも同じように教訓があります。

 

 

■あなたの役割は正しく表現できていますか??

 

サルの真似をしたロバの話は
「価値」
に通ずる部分があります。

 

 

スキルをビジネスと置き換えると
「サルは喜ばせる」
ことが仕事です。

 

 

ロバは
「重い荷物を運ぶ」
ことが仕事です。

 

 

サルは”踊りが上手い”

踊りを見て人が”喜ぶ”

 

 

ロバは”荷物を運べる”

荷物を運んでもらった人は”楽ちん”

 

 

上記が「価値」です。

 

 

それぞれの上の文章は
「機能的価値」
です。

 

 

下の文が
「情緒的価値」
となります。

 

 

基本的に価値は
「2つの面」
があり、双方満たされることが重要です。

 

 

機能的価値は
「納得」
を創出します。

 

 

情緒的価値は
「感情」
を創出します。

 

 

そして人の行動は
「理屈で納得し、感情で行動する」
という原則があります。

 

 

このお話では
「別の感情を動かしてしまった」
ということになります。

 

 

正しい提案をしないと
「マイナスの行動を招く」
という教訓でしょうか。

 

 

あなたは自身の価値を正しく理解できていますか?

 

 

多くの人は
「機能的価値」
だけでしか表現できていません。

 

 

しかし重要なのは
「情緒的価値」
です。

 

 

自分の製品

自分のスキル

自分の経験

 

 

上記を機能的価値だけでなく
「情緒的価値」
に結びつけると、相手に正しく評価されるようになります。

 

 

■方法をマネるのではなく、本質を知る必要がある

 

 

さてもう1つの教訓は
「マネ」
という点です。

 

 

実は人の成長において
「猿真似」
というのは、最も効率的な方法です。

 

 

太古から伝わる学習法です。

特にスポーツでは取り入れらている手法です。

 

 

子供たちは上手い選手の真似をして上達をします。

もちろんビジネスでも有効な学習方法です。

 

 

しかし大きな間違いがあります。

方法だけをマネをしても意味が無いということです。

 

 

例えば
「営業はいきなり商談に入らず雑談から入る」
という鉄則があります。

 

 

上司と同行した際に
「ゴルフの話」
でお客様と打ち解けていました。

 

 

それを見た若い営業は次の機会に
「ゴルフの話」
を取り入れてみました。

 

 

ちなみにこの若い営業はゴルフをやったことはありません(笑)

 

 

結果は想像できます。

全く意味が無く、商談もまとまりませんでした…。

 

 

極端な例ですが
「方法だけマネをする」
だけでは失敗します。

 

 

この寓話のロバのように…。

 

 

商談の前の時間は
「雑談」
などではありません。

 

 

また単なる雰囲気づくりでもありません。

 

 

目的は
「お客様との共通点を見つける」
ことです。

 

 

人の脳は
「自分と合っているかどうかで多くの判断を行う」
というメカニズムがあります。

 

 

このメカニズムは
「生物が命を守るための本能の機能」
です。

 

 

本能で拒否されては
「商談がまとまる」
ことは決してありません。

 

 

もしこの本質がわかっていれば、若い営業も
「ゴルフの話」
は決してしなかったでしょう。

 

 

自分の特徴を生かすのは価値

マネをするのは方法ではない

ビジネスでも共通する

 

 

科学にも裏付けをされた、3つの教訓が詰まっているのではないでしょうか??

 

 

ビジネス寓話シリーズ
「サルの真似をしたロバ」
をお送りいたしました。

 

 

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行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
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