あなたは大丈夫!?あと数年で職を失う人はどんな人?
今日は大人気の
「ビジネス寓話シリーズ」
をお送りいたします。
「女とメンドリ」
どんな教訓があるのでしょうか?
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ある未亡人が
「毎日タマゴを産むメンドリ」
を飼っていました。
感心なメンドリだから、もっとたくさんエサをやれば
「1日に2回タマゴを産むかもしれない」
と考えエサの分量をぐっと増やしました。
ところがメンドリはその為に太り過ぎて、1日に1回もタマゴを産まなくなってしまいました。
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女とメンドリの話は
「余計なことをして失敗する」
というお話です。
似たようなお話だと
「蛇足」
も同じですね。
蛇に不要な足を付け足したおかげで
「酒を飲みそこなう男の話」
です。
ビジネスでも同様の教訓がありそうですね。
それでは見ていきましょう。
■余計な一言を足してしまうマネージャー
まずはマネージャー編です。
良かれと思ってやっていても
「部下のやる気を大幅に削ぐ結果」
となる一言があります。
本人は良いと思っているので、よほどのことが無い限り気づきません。
つまり気づかないまま
「部下のやる気を削ぎ続けるマネージャー」
ということになります。
かなり恐ろしいですね。
まさにメンドリに餌を与え続ける女と同様です。
マネージャーがやってしまっているのは
「部下のアイデアに一言加える」
という行為です。
これまでの研究でアイデアに一言加えることで
「提案者の意欲は50%以上そがれる」
ことがわかっています。
あなたのコメントで
「部下のアイデア」
ではなくなってしまったからです。
人は自分でアイデアを
「所有」
していたからこそ価値を高く感じています。
しかしアドバイスを加えてしまった瞬間に
「提案者のモノではなくなる」
ということです。
人の行動メカニズムの1つである
「所有効果」
です。
優秀なリーダーは
「全員を勝者にできる」
はずです。
■余計な一言を足してしまう営業もいる
次は営業です。
ある消臭剤の販売の場面で見てみましょう。
凄くわかると思います。
お客様は
「スプレータイプの消臭剤」
を探していました。
すこし値段は張りますが良さそうな商品を見つけました。
ただ表記がわかりにくく、買って良いか迷っています。
そこに1人の女性の店員が来て声を掛けてきます。
「そちらの消臭剤は当店でもお勧めです」
お客様は表記が良くわからないので
「助かった」
と思いどのくらい消臭効果があるのか聞きます。
店員さんからは
「国内のものよりも40%以上の消臭効果がある」
という説明をしてもらい、お客様も買おうと思いました。
すると店員さんから…
「花粉症にも良いです」
「除菌効果もあります」
「理由は〇〇という成分を使っているからです」
「Aという商品と組み合わせるとさらに効果的です」
「詰め替え用もあります」
「■△#%&5!&」
恐らく店員さんが持っているであろう
「ありとあらゆる情報」
を発信し始めたのです。
さて、お客様はどうしたでしょうか?
良くわからなくなってしまい
「結局買わない」
という行動を選択しました。
2つ目の例も
「余計な一言」
を伝えたため買おうとしているのに買ってもらえない結果になりました。
人の脳は
「多くても7つの情報」
しか処理が出来ません。
処理できない情報が入ってくると
「人の脳はその対象に対して思考を止める」
というメカニズムがあります。
まさに
「余計な一言」
ではないでしょうか。
せっかく
「卵を産む=買おうとしている」
にもかかわらず餌(情報)を与えすぎて産まなくなる。
販売の場面で取り上げましたが
「B2Bの営業」
でも同じような人がいます。
しかも少し自信がある人に多く見受けられます。
私の営業研修の受講者でも良く見られますね。
営業がすべきことは
「お客様の課題解決」
ただ1つです。
決して
「言いたいことをいう」
時間などではありません。
今日の記事で触れたタイプのビジネスマンは
「あと数年で職を失う危険性があるタイプ」
と言って間違いないでしょう。
なぜなら
「メンドリに卵を産まなくする人」
だからです。
今日はビジネス寓話シリーズ
「女とメンドリ」
をお送りしました。