過去の成功事例によって、あなたの仕事がなくなるかもしれない

今日は大人気の
「ビジネス寓話シリーズ」
をお送りいたします。

「老馬」というお話です。

どんな教訓があるのでしょうか？

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老いた馬が
「粉挽き用」
に売り飛ばされました。

老いた馬は臼に繋がれて、夜の間ずっと挽いていました。

そして、長く嘆息をついてして言うには、
「あれほどのコースを走り回った俺が、粉屋のために、何と情けない折り返しをぐるぐる回っているのであろう」

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このお話はイソップ寓話の一節です。

競走馬として名をはせたのですが、引退後はつらい仕事をさせられるというお話です。

悠々自適

豊かな余生

落ち着いた環境

活躍しても得られなかったというお話です。

ビジネスの視点でどんな教訓があるのか見てみましょう。

■成功ストーリーであなたが見えなくなっているものとは？

まず初めに見ておきたい点は
「過去の成功が忘れられない」
という点です。

ビジネスで言えば
「成功事例」
でしょうか？

上手く活用すれば
「ベンチマーク」
とも言われ、成功手法の1つとなります。

しかし下手をすると
「方法の固執」
となり、上手く行くはずのことも失敗に終わります。

特に大成功を収めた話には注意が必要です。

成功ストーリーは
「リスクに挑み、困難を乗り越え、成功をつかんだ」
というストーリーとなります。

成功したことは偉大であり、尊敬するしかありません。

そこに疑いの余地はありません。

ただ少し立ち止まって考えてみましょう。

ビジネスというのは自分たちだけで行われることはありません。

自社

お客様

競合

様々な立場の存在から市場は成り立っています。

1つの成功ストーリーの中には
「数えきれないほど敗れていった者たちの失敗」
があるはずです。

たった1人の勝者だけが脚光を浴びますが
「数えきれない失敗」
があるということです。

自分たちのせいこうを考える際には
「同じ過ちを犯さない」
ほうが低コストで実現できます。

成功をまねるより、よっぽど現実的な手段です。

しかし、過去の成功の話しか見ようとしません。

■臼をひける老馬はまだマシかもしれない、あなたの未来はもっと厳しい

「過去の成功しか見ない」
というのは個人レベルでも常に行われています。

あなた自身の成功ストーリーは
「どんなことよりも信頼できる情報」
として脳が認識しています。

過去に同じような状況で上手く行ったからとして
「前と同じ手段」
を無意識のうちに選択します。

しかも同じような状況というのも実は怪しいものです。

あなたの脳が勝手に
「前と同じ状況だけを見ている」
からです。

他者からみたら全然違う状況でも
「あなたの目には成功したときと同じ状況」
に見えている可能性があります。

残念ながら過去のモデルは、変化の速い市場では使い物になりません。

例えば営業で見ても一緒です。

もちろん基本的なセオリーで変わらないものもあります。

しかしお客様が営業に求める役割は大きく変わっています。

その時にあなたが
「自社の製品の情報だけを届ける」
としていたらどうでしょうか？

どんどん話をしてくれるお客様はいなくなります。

そして寓話の馬のように
「臼の周りをぐるぐる回るだけ」
になるかもしれません。

もしかしたら、まだそれでも良いかもしれません。

繰り返すだけのことであれば
「ロボットや機械」
のほうがよっぽど優秀ですから、仕事が無いかもしれません。

悠々自適

豊かな余生

落ち着いた環境

これらは夢の世界の中だけになりかねません。

変化に必要なものが見つからなければ、行動創造理論のドアをたたいてみるのも良いでしょう。

今日はビジネス寓話シリーズ
「老馬」
をお届けしました。

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