
ゼロベース思考は簡単にできるか?それとも難しいことか?
今日は
「ゼロベース思考を妨げるもの」
というテーマに触れてみたいと思います。
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②ゼロベース思考の具体例「コスト削減を指示された部門長の場合」
■変化が大きい市場で求められている「ゼロベース思考」とは?
あなたは
「ゼロベース思考」
という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
ゼロベース思考とは平たく言えば
「前提知識や思い込みにとらわれず、ゼロから物事を考える」
というものです。
新しいアイデアを生みやすい
複雑な問題も違った視点で考えられる
相手の視点で考えることが出来る
ビジネスで必要な思考が出来るとして、必要な思考法と捉えられています。
リモートワークの導入
マネジメントシステムの変化
価値観の多様化
従来の方法では通用しなくなった組織にとっても
「ゼロベース思考は必要な思考法」
といえることで注目がされています。
■ゼロベース思考の具体例「コスト削減を指示された部門長の場合」
ゼロベース思考について、少し具体的に見ていきましょう。
例えば業績が振るわず
「コスト削減」
をしなければならなくなったとします。
部門長であるあなたは、どんなアプローチをするでしょうか?
恐らくほとんど全員が
「今の予算の項目を全部出す」
ということから始めるでしょう。
昨年の数値を基準に
「何から削るか?」
ということを考えます。
もうスタートの時点でゼロベースではありません。
ゼロベースであれば、そもそも昨年の数字は関係ないはずです。
ゼロベースで考えるのであれば
「まずは目標値を設定する」
ことが正しいアプローチです。
しかし実際は細かい部分の増減を行います。
そして差異の正当化を考えます。
さらには支出とKPIの結びつきすら考慮しません。
ゼロベースで考えれば
「目標を達成するために必要なコスト」
として考えるはずです。
なぜこの費用が必要なのか?
目標とどう結びつくのか?
全ての項目で詳細に精彩に分析され、正当化が積みあがります。
「ゼロから考えればよい」
というのは簡単そうですが、実は難しい思考なのです。
そもそも人の脳のメカニズムから考えると
「ゼロベース思考は出来ないもの」
と考えることも出来ます。
■あなたのゼロベース思考を妨げるのは「あなた自身」
なぜゼロベース思考が難しいのでしょうか?
理由は人の意思決定のメカニズムにあります。
人の意思決定は全て「連想記憶」によって行われています。
人の意思決定は必ず
「目の前の情報」と「記憶の情報」を組み合わせる
ことで行われています。
「ゼロベース思考をしよう!」
と思ったところで意思決定は過去の記憶の情報が用いられます。
思い込みや先入観に取られないようにしよう
前提を疑ってみましょう
未来志向で考えましょう
ゼロベース思考を身につける時には、上記の助言が行われます。
しかし全く意味がありません。
そもそも人の意思決定のメカニズムが適していないからです。
人は必ず比較をしなければ価値がわかりません。
コスト削減をするとき昨年の数字を見るのも自然です。
その数字に少しでも意図や正当性が組み込まれれば、もう思考は動けません。
アンカリングと呼ばれるものが打ち込まれているからです。
良くある無駄な研修では
「ゼロベース思考の考え方」
といった内容のものがあります。
言っていることは正しいのですが
「人の意思決定のメカニズム」
が考慮されていないので、誰も実現できません。
なんとなく理解したつもりで、自分の業務に落とし込もうとしても
「結局、前のままの思考で行われている」
というのはよく見る光景です。
なんとなく学んだ気はするので
「研修アンケート」
の結果だけは良いので、研修に問題があることは誰も気づきません。
人の意思決定の99%は無意識に行われています。
意識下で出来ることはわずかです。
それならば
「無意識の意思決定のコントロール」
を考えるべきではないでしょうか。
それを実現しているのが
「行動創造理論」
です。
■行動創造理論は脳のメカニズムを先回りする
私の提唱する行動創造理論は
「科学を基軸とした営業理論」
です。
脳のメカニズムに基づいた行動を体系化したものです。
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脳科学
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心理学
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行動経済学
上記のノーベル賞を取った研究や知見を「営業行動」に体系的に落とし込んだものです。
科学を基軸とした営業技術を身につけ、売上が飛躍的に伸びるプログラムです。
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営業研修
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マネージメント研修
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能力開発トレーニング
「もっと売上に繋がる営業研修を実施したい」
「確実に営業力が上がる営業研修はないか」
と一度でも思ったことのある方は、ぜひ触れてもらいたいプログラムです。
営業で成果を出すには
「人の本能の行動に合わせる」
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上記の成果を導いたプログラムにご興味をお持ちの方は、ご連絡をいただければと存じます。
売上に関する課題はすべて解決できるようになるでしょう。
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今日は「ゼロベース思考を妨げるもの」というテーマに触れてみました。