【ビジネス寓話シリーズ】効率の悪い畑仕事 あの人の仕事の目的とは

2020.03.01

 

今日は大人気の
「ビジネス寓話シリーズ」
をお届けいたします。

 

「効率の悪い畑仕事」
です。

 

どんな教訓があるのでしょうか?

 

——————————————

 

孔子の弟子の
「子貢(しこう)」
が旅から晋に帰るときの話です。

 

畑では一人の老人が耕作をしていました。

 

地下道を掘って井戸に入り
「瓶を抱えて畑に水を撒く」
という作業をしてました。

 

苦労が大きい割に
「仕事がはかどらない」
ように見えました。

 

見かねた子貢は声を掛けました。

 


「こんな仕事道具はご存知ですか?」

 

労力が少なく、効果はたくさん現れる
「はねつるべ※」
という道具です。

※【はねつるべ】柱で支えた木のはじに石をつけ、もう一方につけた釣瓶を石の重さではねあげ、井戸水をくみ上げる機械

 

 

これを聞いた老人は
「顔色を変え、軽蔑の笑顔」
を浮かべてこう言いました。

 

 

私は先生からこう聞いています。

便利な道具があると、必ず「ずるいこと」が生まれる。

ずるいことがあると、必ず「ずるい心」が生まれる

ずるい心があると、必ず「美徳」が失われる

美徳が失われると、必ず「精神」が乱れる

精神が乱れると、必ず「道」を失う

 

 

私は
「はねつるべ」
を知らないわけではありません。

 

恥ずかしいから使わないのです。

 

——————————————

 

はねつるべを使えば、簡単に水を撒ける

しかしそれをしようとしない。

 

もしかしたらこの老人は
「ただの頑固」
にうつるかもしれません。

 

 

このお話からの教訓は
「手段を目的とするな」
ということではないでしょうか

 

 

子貢と老人では
「視座の違い」
が確実にあります。

 

子貢は
「便利な方法」
を使わない理由がないと考えます。

 

老人は
「便利な道具は恥ずかしいから使わない」
と考えています。

 

 

「作物を育てる理由」
の違いがあるのでしょう。

 

「はねつるべ」を使えば一斉に水をまけます。

 

しかしそれは
「全ての作物に一定に」
という条件がつきます。

 

「瓶を持って1つ1つ確認しながら水をまく」
よりは効率的ですが、過不足は発生するでしょう。

 

1つ1つ確認しながら水をまけば
「全ての作物に最適な水の量」
を与えることができます。

 

 

この老人も水まきしながら
「効率化」
は考えて行っているはずです。

 

仕事の目的は
「良い作物を育てること」
なのでしょう。

 

決して
「楽に作物を育てること」
ではないということです。

 

便利な道具に頼ると
「心が病む」
というのはそういうことでしょう。

 

 

もしあなたが同じ作物を買うとしたら、どちらを買いますか?

 

 

あなたのお客様もきっと同じ考えだと思います。

 

そもそも人の脳は
「手間をかけたものにより多くの価値を感じる」
という性質を持っています。

 

無意識のうちに
「楽したもの」
に反応を示さないようにできています。

 

 

これから効率化は徹底的に進んでいくでしょう。

 

その時に
「楽だから」
「コストが下がるから」
という視点で選びますか?

 

それとも
「誰かの笑顔のため」
という視点で選びますか?

 

 

今日はビジネス寓話シリーズ
「効率の悪い畑仕事」
をお届けいたしました。

著者

行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
齋藤英人

自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

記事カテゴリー