本日の記事の見出し
「興味があることは覚えやすい」という定説はなぜ正しくないのか!?
今日は
「興味あることは覚えやすい」
というテーマに触れてみたいと思います。
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②「興味があることが覚えやすい」が正しくないことを示した研究
■興味があることはホントに覚えやすいの?
1つご質問です。
どちらの方が記憶しやすいと思いますか?
A 興味のあること
B 興味がないこと
あなたがサッカーが好きだったら
「海外のサッカー選手の名前」
はすぐに覚えられそうです。
ただしスイーツに全く興味がない場合
「洋菓子の名前」
はすぐには覚えられないかもしれません。
同じカタカナの羅列ですが意味付けが変わるのでしょうか?
おそらく誰もが覚えやすいのは
「A興味があること」
と答えることでしょう。
しかし厳密にいうと
「興味があることが覚えやすい」
というのは正しくないということはご存じでしょうか?
■「興味があることが覚えやすい」が正しくないことを示した研究
カリフォルニア大学の
「グルーバー博士の論文」
が示しています。
博士らは実験で
「112個の雑学」
を用意しました。
冷たいの語源は?
チョコレートの溝は何のためにある?
爪楊枝の溝は何のためにある?
こんな感じの雑学でしょうか?
雑学の設問に対して
「どれだけ答えが知りたいか」
を点数にしてつけてもらいます。
そして回答は10秒後に表示されます。
ちなみに先ほどの設問答えは以下の通りです。
冷たいの語源は?→「爪が痛い」
チョコレートの溝は何のためにある?→「冷やし固めるため」
爪楊枝の溝は何のためにある?→「ただのデザイン」
一連の実験を終えた後に
「どれだけ覚えているか?」
のテストを行いました。
かなりの質問数なので、覚えているにも限界があります。
興味を持った雑学→正答率71%
興味を持たなかった雑学→正答率54%
確かに興味を持った情報の方が
「記憶に定着する」
という結果になりました。
「やはり正しいじゃないか!」
ということなのでしょうか。
しかしこの実験には続きがあります。
雑学の答えが出される前の10秒の間に
「設問と関係ない顔写真」
が2秒表示されました。
博士たちは
「どれだけ顔を思い出せるか」
を抜き打ちテストをしました
すると結果に違いが現れました。
興味を持った設問と興味を持たない設問で
「4%ほどの記憶の違い」
が現れました。
重要なことは
「1週間後で4%の違いがあった」
ということです。
たった4%と思うかもしれませんが
「日数が経過しても覚えている」
ということは大きな違いが現れたと考えても良いでしょう。
時間とともに薄れる記憶の
「定着に成功した」
ということです。
グルーバー博士の実験からわかったことは
「興味を持つと周辺情報までも記憶される」
ということです。
実際に実験では
「脳波の測定」
も行われています。
興味関心を担う腹側被蓋野
記憶を担う海馬
上記の活動が活発になっていました。
■グルーバー博士の研究結果は企業研修で大いに役立つ
研修の話につなげてみたいと思います。
研修の課題の1つに
「研修効果が定着しない」
ということがあげられます。
研修をやってもすぐに元に戻ってしまうということです。
グルーバー博士の研究結果を
「研修プログラムに応用する」
としたらどんなことが出来るでしょうか?
受講者に
「研修の内容に興味を持たせる」
では間違いです。
グルーバー博士の実験から気づくことは
「興味がある状態であるとき記憶が定着しやすい」
ということです。
この心理から考えると
「効果の出ない研修」
の説明ができます。
研修では座学だけでなく
「ワーク」
に取り組みことが多いでしょう。
ただこのワークのテーマが
「自社のケースではない」
という外部研修がかなりあります。
講師の台本が優先されている研修です。
自社のケースでない場合
「興味が無い状態でワークを行う」
こととなるでしょう。
内容がいくら良かったとしても
「受講者の記憶に残ることはない」
となります。
私から言わせれば
「脳のメカニズムに反するプログラムで、良くお金を払わせることができるな」
と思います。
研修の内容
フィードバックの中身
フォローアップの仕組み
講師の言葉のタイミング
全ての場面において
「脳と行動のメカニズム」
を考えられているべきだと思います。
「普通の講師が普通のことを話す研修」
で効果出ることは稀です。
もしその内容で成果が出せる場合は
「受講する社員のスキルがもともと高かった」
というときです。
そもそも研修は必要なかったということになります。
私の提唱する
「行動創造理論」
による研修は脳と行動のメカニズムを先回りしています。
営業
マネジメント
「お客様」と「部下」の行動を創ることに特化したプログラムです。
「研修をやっても成果が無かった」
という企業からのオーダーを数多くいただいております。
そして成果が認められ
「研修リピート率100%」
を維持し続けています。
もしあなたの組織でも同じ課題があれば、一度行動創造理論に触れてみてはいかがでしょうか?
■行動創造理論は脳のメカニズムを先回りする
私の提唱する行動創造理論は
「科学を基軸とした営業理論」
です。
脳のメカニズムに基づいた行動を体系化したものです。
-
脳科学
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心理学
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行動経済学
上記のノーベル賞を取った研究や知見を「営業行動」に体系的に落とし込んだものです。
科学を基軸とした営業技術を身につけ、売上が飛躍的に伸びるプログラムです。
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営業研修
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と一度でも思ったことのある方は、ぜひ触れてもらいたいプログラムです。
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今日は「興味あることは覚えやすい」というテーマに触れてみました。