今日は
「お金が奪うもの」
というテーマに触れてみたいと思います。
①あなたのお金に関する価値観は?
②お金が奪うものを明らかにした実験
③職場にお金の概念を持ち込むと・・・
■あなたのお金に関する価値観は?
日本人はお金に対して
「ネガティブなイメージを持ちすぎる」
と言われています。
・正しい教育がされていない
・政策による影響
・過去から受け継がれてきた価値観
様々な要因で
「お金は汚い」
と思われているようです。
今日の記事で
「お金の正当性」
のようなものを語るつもりはありません。
ただ行動創造理論の観点で見た場合に
「お金はある行動を奪う」
モノであることをまとめておこうと思います。
それを証明する
「ある実験」
を見てみましょう。
■お金が奪うものを明らかにした実験
被験者にある単語のリストから
「1つの言葉」
を作ってもらいました。
5つの言葉は
「高い/デスク/サラリー/額/ポスト」
だとします。
そこから
「高額なサラリー」
といった言葉を作ってもらいます。
またその実験の部屋には
「モノポリーで使うおもちゃのお金」
「PCのスクリーンセーバーにはドル紙幣」
などお金にまつわるものを配置しておきました。
この時点で行動メカニズムでいうところの
「プライミング」
が与えられた状況になります。
※プライミングの参考記事【簡単に人の行動を操れるようになる「5つの言葉」】
この効果により
「被験者が手にしたもの」
があります。
それは
「自立性」
です。
難問を解くのに
「いつもの2倍の時間をかけて粘り強く取り組む」
という行動が生まれました。
しかしその一方で
「他者との関係性」
がなくなりました。
実験中に鉛筆の束を落とした人に対して
「拾ってあげる本数が少ない」
となったり
これから初対面の人と対談するとなった際
「33%長く椅子の距離を開ける」
という行動が創られました。
お金という概念をすりこむことで
「個人主義」
が強くなるということが明らかになりました。
そして同時に
「利他の心」
は失われるということです。
■職場にお金の概念を持ち込むと・・・
年長者の管理職の人は
「報酬」
をモチベーション向上に活用しようとします。
しかしそれでは
「個人主義」
を助長するだけになります。
営業研修のプログラム構築の打ち合わせをしている際に
「ウチの営業は個人プレーが多い」
という声を多く聞きます。
A「一営業と一担当者の関係」
B「組織対組織の関係」
どちらがお客様とより深い関係性かと言えば
「B」
であることに疑いはありません。
そしてその関係性を作れれば
「1社あたりの売上金額」
はかなり膨らむことでしょう。
そもそも
「世代間モチベーション」
で考えたときに報酬で動く世代は団塊世代のみです。
しかし組織の中のマネージメントで
「成果制度」
「報酬制度」
が当たり前のように続いているのが日本企業です。
この制度がどこかで
「自分さえよければよい」
という心を生んでいるとしたらどうでしょうか・・・
1日も早く制度の見直しを考えるべきではないでしょうか?
会社にも・・・
本人にも・・・
お客さまにも・・・
良くない状況を創り出しかねないでしょう。
マネジメントを見直してみてはいかがでしょうか?
■行動創造理論のマネジメントプログラム
行動創造理論では
「行動メカニズムによるマネジメント」
を体系化に成功しています。
どうすれば人は行動するのか
どうすれば間違った行動をやめられるのか
これらを
「脳の働きレベル」
で構成するマネジメントシステムです。
新人マネージャ研修
ミドルマネージャ研修
というトレーニングで改善する方法
一定期間伴奏する
「マネジメント改革プロジェクト」
のコンサルティングも実施しています。
人の行動を創り出す
「数々のビジネスツール」
を用いて実現をしていきます。
こちらのプログラムにご興味のある方はご連絡をください。
あなたの会社の性質に合わせたプログラムをご紹介いたします。
今日は
「お金が奪うもの」
というテーマに触れてみました。