【ビジネス寓話シリーズ】「猟師と山うずらとニワトリ」一番多いタイプの営業がダメ!?

2021.10.10

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

 

一番多いニワトリタイプの営業は10年後には生き残っていない

 

 

今日は大人気の
「ビジネス寓話シリーズ」
をお送りいたします。

 

 

「猟師と山うずらとニワトリ」

 

 

どんな教訓があるのでしょうか?

 

 

———————————————-

 

猟師が夕食を作っているところへ
「友人」
が突然訪ねてきました。

 

 

友人の夕食も必要になったのですが
「獲物」
がなく鳥かごは空っぽでした。

 

 

そこで猟師は狩りのおとりに使っている鳥の
「山うずら」
を夕食にしようとしました。

 

 

山うずらは命乞いしてこう言いました。

 

 

「ご主人様、私を食事に使ったら、これから先に狩りをする時どうするのですか。

鳥の群れを誰が寄せてくるのですか?」

 

 

猟師は山うずらを放し
「雄のニワトリ」
を捕まえることにしました。

 

 

ニワトリは金切り声をあげてこう言います。

 

 

「ご主人様、時を告げる私を食事に使ったら、夜明けをどのように知るのですか。

狩りに行く時間をどのように知るのですか?」

 

 

しかし猟師は言います。

「確かにお前は時を告げるので役に立つ。しかし、今は友人に食事を作らなくてはならないのだ!」

 

———————————————-

 

 

「役に立たない方は食べられてしまう」
と少しショッキングなお話でもあります。

 

 

山うずら=鳥の群れを引っ張ってくる

ニワトリ=時を告げる

 

 

2羽とも役割がありましたが
「より役に立つ」
というほうが生き残ったというお話です。

 

 

しかしビジネスの世界は、もっと残酷かもしれません。

 

 

■なぜ山うずらの方が生き残ることが出来たのか

 

 

ビジネスの世界では、どちらが重宝されるでしょうか?

 

 

A 上司の言うことを聞き、しっかりと行動する社員

B 一匹狼タイプで協調性に欠けるが、数字だけは上がる

 

 

上記の質問をすると
「多くの人はB」
と答えるかもしれません。

 

 

しかし違います。

 

 

何が違うかといえば
「Bと答えながらも自身はAの行動をしている」
ということです。

 

 

また経営幹部ではない
「ミドルマネージャー」
も同じように考えているかもしれません。

 

 

なぜBの方が良いと思っていながら
「Aの行動を取ってしまう」
のでしょうか?

 

 

理由は楽だからです。

しかも圧倒的にです。

 

 

自分の信念を貫くよりも
「周りに合わせている方が楽」
だからです。

 

 

寓話のように動物に当てはめるとわかりやすいかもしれません。

 

 

群れている草食動物は
「肉食動物の獲物」
となるのが自然の摂理です。

 

 

強くあろうとする肉食動物は
「個体数は少なくとも、食物連鎖の上位」
に位置をしています。

 

 

さてあなたはどうでしょうか?

 

 

市場が成長期にあって
「モノも情報も不足している」
という時代であれば、協調性は重視されます。

 

 

またニワトリのように
「正確な情報を伝える」
というのは、製品開発にも役立ちます。

 

 

しかし現在の市場はどうでしょうか?

 

 

ある程度は満たされている

課題やニーズを認識できているかわからない

すぐに状況が変化をしてしまう

 

 

「今こんな状況です」

「Aというお客様は〇〇と言っていました」

「去年は□□という研修を行いました」

 

 

起きたことを正確に伝える
「ニワトリ」
と同様です。

 

 

さて、寓話ではニワトリはどうなったでしょうか?

 

 

ニワトリも
「漁師の家に餌が豊富」
であれば食べられることは無かったでしょう。

 

 

しかし猟師の家では
「友人が訪ねてきて夕食の材料が足りない」
という状況です。

 

 

あなたを取り巻く環境と比べてみてください。

 

 

今の市場は
「夕食の材料が無い状況」
と似ているといっても良いでしょう。

 

 

■営業の世界ではさらに厳しい状況を迎えている

 

 

特に会社に売上をもたらす
「営業の世界」
ではさらに厳しい状況となっています。

 

 

ある会社に福井さんという営業がいます。

 

 

福井さんは時間を惜しまず働きます。

お客様のニーズに一生懸命答えようとします。

そのため、話をよく聞きます。

親しみやすさとサービス精神がウリです。

誠実な対応も福井さんの特徴です。

 

 

さて福井さんは10年後、どのポジションにいるでしょうか?

 

 

答え 数字が上がらず失業をしている

 

 

上記はあくまで一例ですが
「多くの営業が同じ状況」
となる可能性が高いでしょう。

 

 

なぜなら
「福井さんがやっている仕事」
は誰でも代わりが効くからです。

 

もっと言えば、人間である必要がありません。

機械で十分に補える、もしくはさらに良い仕事をするでしょう。

 

 

福井さんは
「関係構築タイプ」
と呼ばれる営業のタイプです。

 

 

実は市場には
「一番多いタイプの営業」
です。

 

 

しかし関係構築タイプが
「一番成績が上がらない営業」
というデータが出ています。

 

 

もしかしたら
「上司からの指導」
でも関係構築タイプを目指すよう指示されているかもしれません。

 

 

しかし残念ながら
「ニワトリ」
のように生き残れないかもしれないということです。

 

 

お客様の言われたことをすぐに対応する

呼ばれればすぐに出向いていく

担当者とは仲の良い関係を築けている

 

 

既に必要なくなりつつある営業です。

 

 

なぜなら
「お客様もそんな営業にかまっている余裕が無くなっている」
からです。

 

 

当然、関係構築タイプの営業は売れなくなります。

 

 

実際に、リーマンショックなどの市場が厳しい時に
「全く成果を上げていないタイプの営業」
が関係構築タイプです。

 

 

現在はコロナ禍ということもあり
「さらに厳しい市場」
であることは言うまでもありません。

 

 

さらに厳しさは
「どんどん増していく」
ことは容易に想像できるでしょう。

 

 

これからの市場では
「大量に鳥を連れてこられる山うずら」
のようなビジネスパーソンしか生き残れないでしょう。

 

 

なぜなら
「テクノロジー」
が大量の営業を追い越しているからです。

 

 

市場ではすでに
「ゲームチェンジ」
が起きています。

 

 

もしあなたも
「ニワトリのまま」
でいたら、職を失うことになるかもしれません。

 

 

そんな営業を一人でも山うずらに変革するために
「行動創造理論」
を活用した営業研修を行っています。

 

 

今すぐトップセールと同様の売上をあげるだけでなく
「10年先も活躍し続ける営業」
を育成できる、科学を基軸とした研修プログラムを用意しています。

 

 

1人でも多くの営業の方とお会い出来ればよいですね。

 

 

今日はビジネス寓話シリーズ
「猟師と山うずらとニワトリ」
をお送りいたしました。

 

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著者

行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
齋藤英人

自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

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