今日は
「リーダーの欠点~アドバイス編~」
というテーマに触れてみたいと思います。
①リーダーのコミュニケーションで起きやすい問題
②アドバイスをされる側の行動が消える「判断」
③中立的な立場をとる職業とは
リーダーには
「多くのコミュニケーションスキル」
が求められます。
部下やお客様とのコミュニケーションの際に
「相手からの意見」
「相手からのアイデア」
が出されることはビジネスにおいて数多くあるでしょう。
そのコミュニケーションにおいて
「立場的にアドバイス」
となるケースも多々あると思います。
その時に生じやすい問題とはなんでしょうか?
リーダーであるあなたは
「アドバイスをされる側の立場」
になって考えてみてください。
どうされると
「相手は嫌だ」
を思いますか?
それは
「良し悪しの判断」
をすることです。
相手はリーダーという立場であるあなたに
「役に立とうと自分のアイデア」
を相談しているだけです。
決して
「あなたを『批評家』に任命」
したわけではありません。
人は誰もが
「批判」
は好みません。
リーダーであるあなたが一番そうかもしれません。
もしこのコミュニケーションにおいて
「良し悪しの判断」
をしてしまえば
役に立とうとする
「相手の行動」
は消えてしまうでしょう。
では判断を下さないためにはどうしたらよいでしょうか?
1つ身近な例を見てみましょう。
あなたが足を折って病院に行きました。
その時、医者はどうするでしょうか?
足を折った理由について
「良し悪しの判断」
を下しますか?
足を折ったのは
階段から落ちたのか
車と接触したのか
犬を蹴ったのか
について気にしません。
気にするのは
「足をどう治すか」
だけです。
このように
「中立的な態度」
をとるでしょう。
もしそのお医者さんが
「犬を蹴るのはよくない」
と自分の意見を言ってきたらどうでしょうか?
また行こうと思わなくなるかもしれません。
(犬を蹴るのはよくないですが 笑)
私も
「営業研修」
「セールストレーニング」
でファシリテーターの立場にあります。
実践ワークを通じて
「反復」
「フィードバック」
「コーチング」
を行います。
その際には
「ポジティブな部分を見る」
「ネガティブな部分を見る」
方法があります。
しかしこれだけで進めていくと
「大きな問題」
が生じます。
これを続けると
「講師がどう感じるか」
を感じてワークをするようになります。
人は
「正解」
を求める傾向にあります。
このことはこれまでの教育環境において
「効率的に成果にたどり着く」
ことが正しいとされてきたからです。
しかしビジネスに同じ正解は存在しません。
ですが
「アドバイス」
「フィードバック」
「コーチング」
を受ける際には正解を求めるようになります。
受講者の表現や行動に対して
「良い」
「悪い」
の判断をしてしまうと
「講師からの判断」
を求める行動になります。
その結果
「研修の中だけの成果」
になり実践で全く役に立たないものになります。
これは研修事業者として
「絶対にしてはいけないこと」
です。
私は営業研修において
「中立的なフィードバック」
をするようにしています。
「出来たできない」
「良い悪い」
ではなく
それが
「お客様を正しい行動に導くものか」
だけを中立的に見るようにします。
さて
「リーダーのコミュニケーション」
に話しを戻しましょう。
リーダーであるあなたは
「優秀」
であることに疑いはありません。
ただ
「変化し続ける市場で万能」
ということもないでしょう。
様々な特性を持った仲間や部下と
「コミュニケーション」
を通じて対応していく必要があります。
しかしリーダーが
「良し悪しの判断」
を下すことで
コミュニケーションをする相手は
「あなたに評価されるかどうか?」
を考えて行動をすることになります。
市場やお客様を見ずに
「リーダーであるあなた」
を見て行動をするようになります。
このような部下を、あなたは評価しますか??
しかしこの行動を創っているのは
「リーダーのコミュニケーション」
かもしれません。
新しいアイデア
役に立とうとする行動
に対して良し悪しの判断は必要ありません。
ただ
「ありがとう」
と言えばよいでしょう。
そうすることで
「部下からすればノックをしやすいリーダー」
と見るようになるでしょう。
無駄な議論の時間も減る
風通しの良い環境になる
「働き方改革」
にもつながることでしょう。
今日は
「リーダーの欠点~アドバイス編~」
というテーマに触れてみました。