今日は
「続・2つの規範」
というテーマに触れてみたいと思います。
先日の
の続きの記事になります。
①あの実験には続きが・・・
②あるものによりモチベーションを高めている企業
③最後に決してしてはいけないこと
先日の記事では
「人は2つの異なる世界を生きている」
という内容でした。
そして市場規範である
「お金」
の話をすると嫌悪感を示すということです。
これを
「マネージメント」
に置き換えてみましょう、というお話をさせていただきました。
今日はもう少し掘り下げて
「実際にどうしたらよいのか?」
を見ていきたいと思います。
改めて、こちらの記事をご覧いただいてから、読み進めることをお勧めします。
表示された円を
「左側の四角にドラッグする」
という実験がありました。
3つのグループに分けて行った実験で
A この作業が終えたら500円払う
B この作業が終えたら50円払う
C 社会的な頼み事として対価は支払わない
というものです。
この実験には続きがあります。
別の3つのグループにも協力をしてもらっていました。
その3つのグループはこんな条件です。
A この作業が終えたらゴディバのチョコ(500円相当)をあげる
B この作業が終えたらスニッカーズ(50円相当)をあげる
C 社会的な頼み事として対価は支払わない
「お金」⇒「プレゼント」
に差し替えて行いました。
その結果、どうなったでしょうか?
全てのグループで
「ほとんど同じ回数」
が行われたという結果になりました。
お金によって
「気分を害する」
ことはあっても
プレゼントによって
「気分を害することはない」
ということです。
報酬があったとしてプレゼントであれば
「社会的交流」
にとどまることができます。
ギスギスした
「市場規範」
に近づかなくて済むということです。
これを活かした企業がありました。
「従業員の誕生日」
に対する会社からのお祝いのシーンです。
その人だけの
「オリジナルケーキ」
をプレゼントしているとのことです。
本人の写真がプリントされ、感謝のメッセージが添えられた
「世界に1つだけのケーキ」
です。
これにより
「社会的交流」
が生まれて組織と従業員のつながりが生まれるということです。
これが
「お祝い金」
としてケーキと同じ金額を渡していたらマイナスになってしまったかもしれません。
最後にもう1つ。
実は、先ほどの実験で
「500円のゴディバのチョコをあげる」
「50円のスニッカーズをあげる」
と金額を明確にして行ったパターンもあります。
この場合は
「お金」
と同じ反応が見られたということです。
金額を告げるとお金と同じになってしまうということです。
オリジナルケーキをあげるときに
「これは〇〇〇円したんだよ」
とは決して言わないようにしてください。
せっかくの気遣いが台無しになります。
今日は
「続・2つの規範」
というテーマに触れてみました。