理想のリーダー像は間違っている!?「新しいリーダーの姿は〇〇〇である」

2022.09.30

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

理想のリーダー像は市場の変化によって変わるべきだが…

 

 

今日は
「リーダーの幻想」
というテーマに触れてみたいと思います。

 

 

<index>

①あなたの描く理想のリーダー像は間違っているかもしれない!?

②理想的なリーダーが失敗する最大の要因は「あるトラップ」

③新たに求められるリーダー像のニューモデルとは?

 

 

■あなたの描く理想のリーダー像は間違っているかもしれない!?

 

 

あなたは、リーダーと聞いてどんな姿をイメージしますか?

 

 

自信をもって決断をする

周囲の信頼を集めている

十分な成功体験がある

ぶれることが無い

目標を達成する行動力がある

 

 

リーダーと言えば上記のようなイメージでしょうか?

 

 

リーダーの決断に対して
「周りがついていく」
という姿が想像できます。

 

 

リーダー論についてはPM理論など様々な切り口で語られています。

ただ1つ言えるのは、先ほど触れたリーダーは失敗しやすいということです。

 

 

■理想的なリーダーが失敗する最大の要因は「あるトラップ」

 

 

なぜ理想的なリーダーが失敗するのでしょうか?

 

 

最大の理由は
「意思決定のメカニズム」
にあります。

 

リーダーたちが
「意思決定の悪いトラップに引っかかりやすい」
ということです。

 

 

イメージされたリーダーたちは
「自分の意思決定に自信を持っている」
という共通点があります。

 

 

当然、疑いも持たず、周囲の意見を求めることはしません。

自信をもってメンバーに方向性を示し、行動の指示を出します。

 

 

もしリーダーが自分の意思決定が正しいと信じ込んでいたら
「組織である必要はない」
といって良いでしょう。

 

 

自らの成功体験から未来は見通せると信じていたら
「プロセス」
を尊重することは無いでしょう。

 

 

成功した人や賢い人の方がハマるトラップがあります。

 

 

自分の都合の良い情報しか見えなくなる(確証バイアス)

自分の経験から過信をしてしまう(経験バイアス)

耳触りのよいストーリーで語ってしまう(ストーリー・テリング)

失敗したことを忘れてしまう(生存者バイアス)

成功したときの運を軽んじる(帰属の誤り)

見積を楽観視してしまう(計画錯誤)

自分の予測の正確さを過信してしまう(過度の正確性)

 

 

あげていけばキリがありません。

 

 

ただし企業は楽観的な人を好みます。

慎重で行動を起こせないのはもっと愚かということを知っているからです。

 

 

しかし従来のリーダー像では
「変化への対応力」
が欠け、これからの市場ではギャンブルに似た選択になるかもしれません。

 

 

■新たに求められるリーダー像のニューモデルとは?

 

 

従来のリーダーが
「意思決定が下手」
となるならば、新たな手段が必要になります。

 

 

新たな手段は
「意思決定と実行のフェーズを分ける」
ということが有効でしょう。

 

 

意思決定に誤りがあるという前提で
「正しい議論」
が行われることから始めます。

 

 

議論も反対者の役割を作るなどして
「初回の会議で全会一致は無し」
というルールのもとに行います。

 

 

ルールを明確にしないと
「最初に出た強い意見に従う」
という無意味な行列を作ることになります。

 

 

意思決定をする際には、強い一言は不要です。

開かれた対話の場が重要になります。

 

 

意見の違いを歓迎して
「導かれた結論」
については組織全体で大切にします。

 

 

仮に自分の考えて違っていた人がいても
「意義や疑念を追い出し行動をする」
ことを導きます。

 

 

決断が下されたら議論を終え
「実行するのみ」
です。

 

 

チームが協働して最善の答えを出せるように
「意思決定のプロセスを指揮する」
のが新しいリーダー像です。

 

 

そして行動を創り出す環境を整えることです。

出来り限り意思決定と行動のトラップを避ける仕組みを導入することです。

 

 

1つ1つの方法は行動創造理論を参考にすると良いでしょう。

 

 

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「科学を基軸とした営業理論」
です。


脳のメカニズムに基づいた行動を体系化したものです。

 

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今日は「省略することで生じるミス」というテーマに触れてみました。

 

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