今日は
「市場参入」
というテーマに触れてみたいと思います。
皆さんは
「新規事業を考えるとき」
どちらが良いと思いますか?
A 容易に参入できる
B 容易に参入できない
新たな市場を見たときに
「行きやすいか、行きにくいか」
が異なります。
しかし
「容易に参入できる市場」
が良いとは限りません。
それを見ていきましょう。
参入のしやすさについては
「参入障壁」
といいます。
昨日の記事の
「餌場」
の視点で考えると
餌場の場所が岩場に囲まれており
「他の動物が入ってきにくい」
というような場所です。
巨額の投資が必要
流通チャネルの整備が必要
高い技術が必要
これらが必要な市場は
「参入障壁」
が高いと言えるでしょう。
入りやすい市場
入りにくい市場
はそれぞれあります。
この
「障壁」
は真逆の視点で見ておく必要もあります。
それは
「撤退障壁」
です。
入ったはいいが
「中々出られない」
ということがビジネスには起こり得ます。
どういうことでしょうか?
例えば
「携帯電話事業」
などインフラに関するものです。
巨額な投資が必要
会員への継続的なサービスが必要
ということで
「撤退の障壁が高い」
ビジネスカテゴリです。
その分
「ビジネスが当たれば、収益も大きい」
というものになるでしょう。
場合によっては
「税金」
が投入され継続をすることもあります。
航空会社
金融機関
のケースなどが身近な例ですね。
このように
「参入障壁」
が高いか低いか
もう一方で
「撤退障壁」
が高いか低いか
この2つの組み合わせで
「ビジネスを分類」
することができます。
今、自分たちのビジネスはどうでしょうか?
参入障壁は?
撤退障壁は?
もし
参入障壁が低い
×
撤退障壁が高い
という場合は今後厳しくなるかもしれません。
「競争が一番激化しやすい市場」
ということです。
入りやすくて、抜け出しにくい
という場所にはプレイヤーが存在しやすいというのは想像できると思います。
参入障壁が高い
×
撤退障壁が低い
という市場は既存事業者にとっては
「もっとも都合の良い市場」
と言えるでしょう。
今の自分たちのいる市場
これから進出を考える市場
これらを
「障壁」
という視点で見てみると良いのではないでしょうか?
今日は
「市場参入」
というテーマに触れてみました。
レゾンデートル株式会社 ~行動創造理論~
齋藤