今日は
「人の記憶と鳥の記憶」
というテーマに触れてみたいと思います。
1鳥の記憶に関する2つのたとえ話
2新事実!鳥の記憶力は人より良い?
3本当にダメな「トリ頭の営業」とは
■鳥の記憶に関する2つのたとえ話
記憶に関する話で
「鳥」
が出てくるたとえ話はいくつかあります。
例えば
「にわとりは三歩歩くと忘れる」
という喩え話です。
忘れっぽいひとが
「お前はにわとりか!」
とツッコミを受けている場面を見た人も多いと思います。
また
「モズの早贄(はやにえ)」
という喩えもあります。
これは
「モズは捕らえた獲物を木の枝にさしておく」
という習性があります。
ところが
「刺した獲物を忘れて放置されてしまう」
ということがよく起きてしまいます。
このことから
「鳥の記憶は悪い」
と古来から言われ続けています。
■新事実!鳥の記憶力は人より良い?
しかし脳科学の観点からすると
「鳥の記憶力はびっくりするほど正確」
です。
「鳥は微妙な差異でも記憶する」
「差があるものは別物として認識する」
このように高い記憶力を持っています。
まるで
「写真で撮った」
かのように景色を記憶するそうです。
記憶が正確過ぎて
「三歩歩くと忘れる」
「モズの早贄」
が起きてしまうのです。
なぜかというと
「枯葉や枯れ枝の位置」
まで記憶をしてしまいます。
当然、風が吹けば
「カタチ」
が変わります。
記憶が良すぎる鳥は
「これを別のモノ」
と認識をしてしまうそうです。
その結果
「トリ頭は忘れっぽい」
とされています。
このことから
「正確過ぎる記憶」
というのは実用性がありません。
「人の顔は右と左から見る」
とでは異なります。
もし
「鳥のように正確に記憶」
をしてしまったら
「別人」
と認識をしてしまうことになります。
とてもじゃないですが
「生活」
ができる状態じゃありません。
■本当にダメな「トリ頭の営業」とは
ではこれを
「営業」
に置き換えてみてください。
最初に出てきた情報を
「結論」
と決めつけてしまう。
固定的な
「記憶」
としてしまう。
とこのようにしていたら
「優秀な営業」
と言えるでしょうか?
「言われたことをそのまま答える」
だけの営業となってしまうことでしょう。
それならば
「機械に任せる」
ほうがよっぽど良い仕事をしてくれることでしょう。
いろいろな角度から見て
「A社というのはこういう会社だ」
と認知をしていかなければなりません。
意識して
「様々な情報を組み合わせる」
ことをしなければ
ビジネスで活用できる
「使える記憶」
は形成されません。
それこそ
「トリ頭」
になってしまうでしょう。
今日は
「人の記憶と鳥の記憶」
というテーマに触れてみました。