【第28回ショッピングの科学】タオルを買うときあなたがすること

2019.11.02

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

 

ショッピングのカギは「感触」

 

今日はショッピングの科学をお送りいたします。

 

28回目のテーマは
「感触」
をお送りいたします。

 

<index>

①ショッピングのカギとなる「感触」

②女性用下着はなぜビニールに入れないのか?

見たものがすべてという脳のメカニズム

 

 

■ショッピングのカギとなる「感触」

 

あなたは
「タオル」
を買うときにどこで判断をしますか?

 

恐らくみんな同じで
「触り心地」
で選んでいることでしょう。

 

「タオルは購入されるまでに6人の人に触られている」
というデータがあります。

 

そのために使用前に洗うことを勧めているようです(笑)

 

 

セーターやシャツなども同様です。

 

デザインや自分に合っているかを確認すると同時に
「肌ざわり」
の確認も試着でしていることでしょう。

 

 

■女性用下着はなぜビニールに入れないのか

 

男性用下着は
「ビニールや箱」
に入っていることがほとんどです。

 

しかし女性用下着は
「ビニールに入れずに展示」
がされているようです。

 

なぜその違いがあるかわかりますか?

 

これも
「感触」
によるものです。

 

お店の人によると
「女性は肌に触れるものは何でも試したい」
という心理があるようです。

 

下着も試着してから購入したいという心理です。

 

 

■試したいのは衣類だけではない

 

「実際に触れたい」
というのは衣類だけでありません。

 

肌に直接つけるものは
「感触を確認してから購入したいという」
気持ちが強く働きます。

 

それは化粧品売り場です。

 

ローション

保湿クリーム

口紅

メイク用品

デオドラント

 

ローションや保湿クリームは男性用もあります。

そこにも必ずテスターが置いてありますね。

 

なぜなら実際に触れないと買わないからです。

 

 

それ以外にも触れてから買うものは多いでしょう。

 

金槌だって使ってみないとわかりません。

スーツケースも実際にもって見たり広げてみたりしないとわかりません。

 

人は買う前に
「触れる」
という行動を求めます。

 

 

■見たものがすべてという脳のメカニズム

 

買い物をするさいには
「人の脳のメカニズム」
を考慮することが重要です。

 

脳から自動的に出される信号に拒否されれば
「物は買わない」
という判断になります。

 

 

まず買い物をするときに
「失敗したくない」
という損失回避のメカニズムが働きます。

 

いいものを買いたいよりも
「買い物で失敗したくない」
というリスク回避のメカニズムです。

 

少し値の張る買い物は特にそうです。

 

「リスクを回避できた」
と確信できたから購入するのです。

 

100円ショップの商品を余計に買ってしまうのは
「単価が安くリスクを感じない」
ためです。

 

リスクを回避するために必要な行動は
「触る」
ということです。

 

人の強い行動特性に
「見たものがすべて」
があります。

 

どんなに素晴らしい説明よりも
「実際に自分で見たり触ったり」
する方を強く信頼します。

 

 

・損失回避

・見たものがすべて

この2つの脳のメカニズムが購買行動に大きく影響をもたらします。

 

 

売り場を作る際には
「触れる環境」
を考慮することが重要となります。

 

 

今日はショッピングの科学
「感触」
というテーマに触れてみました。

 

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著者

行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
齋藤英人

自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

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