【ビジネス寓話シリーズ】「眠る犬と狼」 あなたも記憶の病にかかっているかも!?

2022.07.03

 同じ失敗を繰り返す人の特徴は「記憶が問題」

 

今日は大人気の
「ビジネス寓話シリーズ」
をお送りいたします。

 

 

「眠る犬と狼」

 

 

どんな教訓があるのでしょうか?

 

 

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犬が小屋で眠っていたとき、狼がそれを見つました。

そして捕まえて食べてしまうこともできると言いました。

 

犬は、
「今はやせてガリガリですが、今日はご主人たちの結婚式で、食べ物もたくさん出るので、肥えてから食べてください」
と、助けを求め、懇願しました。

 

狼ももっともだと思って釈放しました。

 

日を改めて狼が犬のところに行くと、犬は屋根の上で寝そべってました。

 

 

降りて来いと、狼が言うと
「狼さん、今度わたしが小屋の前で眠るのを見つけたなら、もう結婚式まで待たぬことだね」

 

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賢い人は
「一度危険な目にあったら用心をする」
という教訓のお話です。

 

 

ではビジネスの視点ではどんな教訓があるのでしょうか?

 

 

■同じ失敗を繰り返す人は記憶の仕方が間違っている!?

 

 

危険な目にあったら警戒するのは当たり前です。

 

 

そもそも人の行動も
「記憶から創られる」
ものです。

 

 

例えば高いところで柵に体重をかけたとき
「柵が壊れていて崩れて落ちそうになった」
という経験を持っている人は、2度と柵に身体を預けないでしょう。

 

 

しかしほとんどの人はそんな経験は無いので
「安心をして柵に体重をかける」
事をしています。

 

 

自身の経験と記憶によって、行動が決定されます。

しかも恐怖や危険に関する記憶は強く反映されます。

 

 

過去に経験をした恐怖の記憶は
「思い出しただけでも手に汗が出る」
というように、すぐに身体の反応として表れます。

 

 

同じ失敗を繰り返す人は
「学びが無い」
というわけではありません。

 

 

恐怖や危険という種類の記憶になっていないため、繰り返してしまいます。

 

 

脅すような真似はする必要はありませんが
「失敗と感情をセットにして記憶させる」
というのはコーチングや指導でも重要なポイントです。

 

 

また自身でも同じ失敗を繰り返さないようにするには
「記憶の仕方」
を変えると効果的です。

 

 

事実よりも感情を記憶しておいた方が良いでしょう。

 

 

■もう1つの教訓は「万能感」とよばれる記憶の病

 

今日のお話では
「犬が眠っているところに狼が来た」
という話です。

 

 

交渉の余地があったため犬は命を落とすことはありませんでした。

しかし有無も言わさず狼が襲い掛かっていたら、話の結末は全く異なります。

 

 

さて1つご質問です。

「あなたは危機を感じずに眠ったままではありませんか?」

 

 

普段の生活や仕事で
「命の危険がある」
なんてことはほぼ皆無です。

 

 

職種によって危険な仕事はありますが
「万全の対策」
をしているので事故はほとんど起こりません。

 

 

ここでは場面場面での危険というわけではなく
「変化の感じ方」
に対しての危険を指しています。

 

 

10年前と今を比較しても、かなり市場は変わっています。

30年前と比較すれば、業界トップだった企業もカタチが無くなっています。

 

 

「明日すぐに今の仕事がなくなる」
という人は少ないかもしれませんが、来年はどうでしょうか?

 

 

私が育成している
「営業職も数年で半分の人が職を失う」
とされています。

 

 

ニーズの変化

テクノロジーの変化

外部環境の変化

 

 

今ある優位性はすぐに失われる状態といって良いでしょう。

目の前に既に狼が来ている状況かもしれません。

 

 

そんな中、あなたは眠ったままではないですか?

 

 

残念ながらスキル不足の人は
「数でこなす仕事」
に回らざるを得ません。

 

 

しかし数でこなす仕事は
「機械が奪っていく」
という状況です。

 

 

今までは大丈夫だったかもしれませんが、これからは違うでしょう。

スキルが無いからと言っても持ってもらえる市場ではなくなりつつあります。

 

 

いつも答えが用意されている

今まで大丈夫だったから、これからも大丈夫

出来ることだけやれば良いでしょ

 

 

上記は
「万能感と呼ばれる記憶の病」
です。

 

 

これまで大丈夫出会った記憶は、活かせないかもしれません。

どうか眠ったままの犬でないことを祈ります。

 

 

今日はビジネス寓話シリーズ
「眠った犬と狼」
をお送りしました。

 

著者

行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
齋藤英人

自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

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