大人気のビジネス寓話シリーズ

今日のお話は
「聞き耳頭巾」
です。

どんな教訓があるのでしょうか？

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お爺さんが柴刈りから帰る途中、
子狐がぶどうをとろうとしていました。

子狐は足が悪いらしく上手く取れません。

そこでお爺さんがぶどうをとってあげました。

子狐は嬉しそうにして、いつまでもお爺さんの後ろ姿を見送っていました。

ある日、お爺さんが町まで出かけて遅くに帰ってくると
「先日の子狐」
が手招きをしています。

お爺さんはついていくと
「お母さんきつねのいる家」
に案内されました。

お母さんぎつねは息子のお礼にと
「なにやら汚らしい頭巾」
をくれました。

翌日、お爺さんが薪割りをしていると
「懐から頭巾」
が落ちたので、ためしにそれをかぶってみました。

すると
「雀の話し声」
がわかるようになりました。

「これは不思議な頭巾だ！」
と言って、それ以来お爺さんはいろいろな動物の話を聞いて楽しんでいました。

そんなある日
「木の上で二羽のカラス」
が話しているのを聞きました。

その話は
「長者の娘の病気」
についての話です。

カラスによると
「病気の原因はくすのきの祟り」
によるものだといいます。

そこでお爺さんは長者の家を訪ねました。

蔵の中に泊まって、外でくすのきが話しているのを聞きました。

くすのきが祟っているのは
「新しい蔵がくすのきの腰の上に立っているから」
だとわかりました。

翌日、そのことを長者に話しました。

早速蔵をどかすと
「娘はすっかり元気」
になりました。

喜んだ長者はお爺さんにたくさんの褒美をあげました。

お爺さんは狐の好きな油揚げをどっさり買って帰りました。

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■この話の教訓は「ビジネスの基本」

「相手の話に耳を傾ける」
ことがビジネスそのものと言っても良いでしょう。

こんなこと言われれば
「当たり前だ」
と皆さん言います。

しかし、実際は自分の話ばかりしていませんか？

営業研修の受講者にも見受けられます。

「何を聞くか」を考えている人が少なすぎます。

聞く事より
「何を話すか？」
と考える人が多いことに驚きます。

ただし
「お客様の声」
を聞けたとしても十分ではありません。

なぜかというと
「お客様自身が正しいこと言っているわけではない」
ということです。

わざと本心を隠すということもありますが
「多くはお客様自身も気づかない」
ことがほとんどです。

間違ったことを言ってしまうのは
「脳のメカニズム上仕方がない」
ことです。

今の市場で求められることは
「お客様の声を聞き答える」
ではありません。

必要とされているのは
「お客様を正しい行動に導く」
ということです。

お客様自身も
「何が課題なのか」
「どうすればよいか」
がわかっていません。

正しくお客様を導くために
「行動のメカニズム」
を十分理解し、先回りすることです。

経営者

営業

マーケティング

技術

役割に関わらず、これからのビジネスでは
「全ての人に求められる能力」
です。

「行動科学による選択」
がビジネスの中心になっていくでしょう。

■同じシーンでも視点が変われば違う教訓

キツネがぶどうを取れない冒頭のシーンで
「イソップ童話」
では違った展開になります。

ブドウが取れなかったキツネは
「あのぶどうはおいしくなかった」
と負け惜しみをいう話です。

有名な心理メカニズムでもある
「認知的不協和」
という心理効果のお話です。

こちらのお話もぜひご覧ください。

【ビジネス寓話シリーズ】キツネとぶどう　本当は正しいキツネの行動

今日はビジネス寓話シリーズ
「聞き耳頭巾」
をお送りいたしました。

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