
お金をあげれば人は本当に喜ぶのか?
今日は
「報酬と行動」
というテーマに触れてみたいと思います。
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①「時給1万円」というアルバイト募集を見たら??
②報酬が提示された場合とされない場合「基準点」が変わる
③人の行動に関わる一番の要素は「〇〇〇」
■「時給1万円」というアルバイト募集を見たら??
アルバイト募集欄に
「時給1万円」
と書いてあったらどんな想像をしますか?
おそらく
「ラッキー!」
と思うことはないでしょう。
きっとあなたはこう思うはずです。
「それ相応の負荷があるはず」
「だから高額報酬なんだ」
これは経済学で
「シグナリング効果」
と呼ばれるものです。
「時給1万円」=「負荷が高い」
という想像生み出すものです。
この効果により、あなたの行動はすぐに創られることはありません。
■次の場合はどのように想像するでしょう?
ではもう1つ別の例で考えてみましょう。
あなたは
「月40万円の仕事」
についているとします。
そこで会社から
「課題に挑戦しませんか」
を提示されました。
解決できたら
「プラス20万円」
支払います。
しかし失敗したら
「給料から20万円マイナス」
とします。
成功の確率は
「50%」
です。
あなたならどうしますか?
挑戦しますか?
挑戦するかどうかは
「その人によるでしょ」
と思ったかもしれません。
確かにその通りです。
ただ、この質問の本質はそこではありません。
もしこの課題に
「20万円という報酬がついていなかったら?」
ということです。
改めてお伺いします。
この課題に挑戦しますか?
「報酬がある場合」
「報酬がない場合」
どちらがより多くチャレンジするでしょうか?
この答えは難しいかもしれません。
もしかしたら、人数に差は出ないかもしれません。
きっとあなたも
「課題の内容によるだろう」
と思うことでしょう。
実は
「ここが大事なポイント」
です。
チャレンジする人数ではなく
「チャレンジする判断基準」
が変わっているということです。
■報酬が提示された場合とされない場合「基準点」が変わる
A ±20万円の報酬が提示されている場合
「判断基準」
は何だったでしょうか?
・報酬の大小
・成功確率
これらが基準となるはずです。
B 成功報酬がない場合
「判断基準」
は何だったでしょうか?
課題の内容
これが判断基準になったはずです。
また、実際にチャレンジした際に
「報酬がある場合」
「報酬がない場合」
では大きな差が生まれることが実証されています。
それは
「創造性の大小」
に大きな差が生まれました。
報酬がないほうが
「創造性が高まる」
という結果になりました。
「よりプロセスを楽しむ」
「よりいろいろとトライする」
「より素晴らしいアイデアが生まれる」
このような結果が導き出されました。
それはなぜでしょうか?
■人の行動に関わる一番の要素は「〇〇〇」
その理由はたった1つです。
「マイナス20万円」
というリスクがないからです。
これは給料を減らされるだけでなく
「得られるはずの20万円を手にできなかった」
ということも含みます。
このリスクがあると
「行動が消える」
という結果になります。
「人は手にしたものを失う」
ことを無意識下でも極端に嫌がります。
これは本能レベルでの意思決定です。
つまり
「報酬がある場合」
「報酬がない場合」
で異なる結果になります。
その一番の違いは
「行動の量と質のが変化」
です。
多くの経営者や管理職の方は
「報酬さえあげればよい」
と考えています。
もしかしたら
「指示を受けるメンバー自身」
もそのように勘違いしているかもしれません。
脳のメカニズムを考慮すれば
「お金で人は行動しない」
ということがわかります。
■行動創造理論は脳のメカニズムを先回りする
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脳科学
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ビジネスで成果を出すというのは
「人の行動を継続的に変化させる仕組み」
を本能の行動に合わせ考えてあげればよいだけです。
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ビジネスの課題をすべて解決できるようになるでしょう。
今日は「報酬と行動」というテーマに触れてみました。