【ビジネス寓話シリーズ】「ライオンの御代」ウサギに学ぶ2つの教訓に気づけましたか?

2021.08.08

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

 

ウサギの行動であなたが学ぶべき2つの点とは?

 

 

今日は
「ビジネス寓話シリーズ」
をお送りいたします。

 

 

「ライオンの御代」
というお話です。

 

 

どんな教訓があるのでしょうか?

 

 

———————————————-

 

野や森の動物たちは、王様にライオンを戴いていました。

ライオンは残酷なことを嫌い、力で支配することもありませんでした。

 

 

つまりライオンは
「人間の王様のように、公正で心優しかった」
のです。

 

 彼の御代に、鳥や獣たちの会議が開かれました。

 

そこでライオンは、王として次ぎのような宣言をしました。

 

共同体の決まりとして

 

オオカミと仔ヒツジ

ヒョウと仔ヤギ

トラとニワトリ

イヌとウサギ

 

これらは争わず、親睦をもって、共に暮らすこと。

 

 

王の宣言を受け、ウサギが言いました。

「弱者と強者が共に暮らせるこんな日を、私はどんなに待ちこがれたことか……」

 

 

ウサギはそう言うと死にものぐるいで逃げていきました。

 

———————————————-

 

 

イソップ童話の一節です。

 

「地上の楽園などこの世にはない。」
ということを伝えたお話です。

 

 

ただ、原典ではウサギの言葉は無く、めでたしめでたしで終わっているようです。

 

 

オオカミと仔ヒツジ

ヒョウと仔ヤギ

トラとニワトリ

イヌとウサギ

 

 

上記の組み合わせは
「食物連鎖」
の組み合わせです。

 

 

現実世界では
「一緒に暮らすのは難しい」
と言い切れるでしょう。

 

 

ウサギは王様が宣言しようと
「いち早く危険を察知して逃げ出した」
というお話です。

 

 

さて、ウサギは賢いでしょうか?

それとも愚かなのでしょうか?

 

 

もしあなたがウサギだったらどうしていますか?

 

 

■ウサギの行動で私たちが知るべき「2つの教訓」

 

ウサギの行動には
「2つの点で、私たちに教訓がある」
と考えられます。

 

 

まず1つ目は
「自身で考えて行動に移した」
という点です。

 

 

王様の宣言は
「動物たちの世界では与えられた環境」
と言い換えられます。

 

 

ウサギは与えられた環境に対して
「素晴らしいと思うと同時に、疑いを持った」
と考えました。

 

 

そして
「強者と弱者が共に暮らせない」
と判断をしすぐに逃げ出しました。

 

 

あなたの仕事の環境に置き換えてみて下さい。

 

 

組織に属している人は
「与えられた環境」
に身を置いています。

 

自身の環境に疑問を持つことはありますか?

 

 

ビジネスの格言で
「組織の常識、社会の非常識」
という言葉があります。

 

 

自分たちのやっていることが
「当たり前」
だと感じ、改善をしていないなんてことはありませんか?

 

 

また疑問に感じたとしても
「仕方がない」
と言ってそのまま受け入れていませんか?

 

 

この寓話の教訓は
「環境のまま流されると、いつか命を失う」
ということを伝えているのではないでしょうか?

 

 

王様の宣言で
「理想の環境」
になったのだから、続くのではないか?

 

 

上記のようにも考えることができます。

しかし恐らく成立しないでしょう。

 

 

なぜなら
「本能の行動」
は変えられないからです。

 

 

これがウサギの2つ目の教訓です。

 

 

■あなたの行動は本当に理性的?大きな勘違いをしている!?

 

 

イソップ童話は
「動物を擬人化」
したお話が多いです。

 

 

今日のお話も動物を擬人化した話です。

 

 

本能で行動するのは動物で
「人間は理性をもって行動をする」
と思っている人が多いと思います。

 

 

もちろん人間は高い知性があるので
「自分の行動を律することができる」
高度な生き物です。

 

 

しかし
「本能で行動をしていない」
わけではありません。

 

 

 

実は人の行動は
「本能に由る無意識の行動」
がほとんどということをご存じでしょうか?

 

 

理性だけで行動しているのであれば
「ダイエットの失敗」
というのは存在しません。

 

 

当たる確率が1,000万分の1という
「低確率の宝くじに行列」
など決してできません。

 

 

納期に追われた仕事のことばかり気になり
「子供の運動会に集中できない」
なんてことは起きないはずです。

 

 

人の意思決定は
「1日に35,000回以上行われている」
と言われています。

 

 

そしてそのほとんどは
「無意識のうち」
に行われています。

 

 

当然、無意識の意思決定の中には
「仕事における選択」
もたくさん含まれています。

 

 

上司のアドバイスを実行できない

営業では同じような商談をしてしまう

やろうと思っても後回しにし続けている

 

 

これらは出来ないのではなく、無意識のうちにあなたが
「やらないという選択をしている」
ことです。

 

 

研修をうけても変わらない

いくら指導しても変わらない

同じ失敗を繰り返す

 

 

上記を引き起こすのは
「人の理性」
に頼っているからです。

 

 

人間も生き物である以上
「本能の選択が強い」
というのは想像できると思います。

 

 

変化を創り出すには
「意志のチカラではなく、本能で選択できるようにする」
ことが必要です。

 

 

本能の行動は、多くの優秀な学者たちが
「人生をかけて解明」
をしてくれています。

 

 

脳科学

認知心理学

行動経済学

 

 

様々なアプローチで
「科学」
としてくれました。

 

 

その叡智を
「ビジネスで活かせば成功できる」
と断言できます。

 

 

ぜひあなたもウサギのように
「本能の行動を先回りして」
いち早く行動をし、成果を手にしてみてください。

 

今日はビジネス寓話シリーズ
「ライオンの御代」
をお送りいたしました。

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